私はつねに高い意識を
持ち続けていたいと考えています。

高い意識のことを
私は時には“志を高く”という表現を使う時もありますが…。

ただ私は高い意識を持ち続けていきますが
高い意識を他人へ押し付けるつもりはありません。

それを選択するかどうかは一人ひとりの人が
選択し決めれば良いことですから☆

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さてそんな今日は最初に、

自他共栄
柔道男子日本代表監督  篠原信一

(前略)

青畳の稽古場でも、
篠原の熱血指導は揺るがない。

50人の代表候補を相手に
「口撃」は止むことがなかった。

「お前なんて、グリコのおまけのおまけだ!」
「練習について来られないなら、
今すぐここから出て行けッ」

実際、代表を経験したあるベテラン選手が
辞退届を出した。

「いいんです。
意識の低い選手が一人でもいると、
腐ったみかんになりかねない。

有名選手でも引き留めない
僕の姿勢を見れば、
本気度も選手に伝わる。

ただそいつには、
代表を辞退しても柔道は辞めるなよと
いいましたけど」

ハードな練習に容赦ない罵倒。
監督の厳しさは、ともすればチーム内の閉塞感に
繋がりやすい。

ところが、篠原の周囲には、
むしろ和やかなムードが漂う。

「稽古中は厳しくしますけど、
それが終わればただの一人の先輩ですから。
普通にメシも食いに行きますよ。
オンとオフですわ」

(後略)

※週刊現代2010年11月13日号より引用

みかんを1箱まとめて買ったことがある人は
わかると思うのですが
腐ったみかんをそのまま放置しておくと
どんどんと周りのみかんまで腐らせてしまいますね。

但し、みかんは腐ると再生はできませんが
人間はやる気をなくし腐る時期があっても
またやる気が甦れば再生もできる違いはありますけどね・・・♡

さて、私は意識の低い人と
長い時間過ごすことはなるべく避けています。

それは『人間は痛みや苦痛を避けて、快楽に向かう習性』がありますから
自分が高い意識を持ち続けるためには
意識の低い人の影響を受けて引っ張られないようにするためです。

さて、ここで、

小川邦和の「奇跡球縁40年」 連載⑪
ボビー・バレンタインの巻①

1994年(平成6年)のシーズン終了後、
ボビー・バレンタインがロッテ監督に就任すると、
早速、浦和での秋季キャンプに視察に来た。

当時私はロッテの二軍コーチを務めていた。
私は挨拶を済ませるといきなりこんな質問をした。

「ロッテで4番を打っているメル・ホールについて
どんな評価をしているのか?」

ホールは大リーグのヤンキースなどで活躍、
93年に鳴り物入りでロッテに移籍してきた。

メジャーでクリーンアップを打っただけあり、
その打撃技術、理論はさすがと思わせるものがあった。

その反面、性格面、素行面では問題があった。

その年のシーズン夏場だった。
中継ぎで起用しようとした遠山(昭治)がいないので
ロッカーに探しに行くと、
そこでホールが日本人選手と
TVゲームをやっているではないか。

そういえばホールは自分の打席が終わるとベンチに座らず、
ロッカーに引っ込んでいた。
打順が回ってくるまでずーっとロッカーで
TVゲームをやっていたのだ。

私はその日本人選手を叱りつけて殴り、
ホールのことも球団フロントに報告した。

2人の態度は応援するファンにも失礼だし、
最高の技術を見せるという統一契約書にも
反している。

球団は当然ペナルティーを科すと思ったが、
まったくおとがめなしだった。

それどころか、よけいなことをしてくれた、
という雰囲気だった。

これが長い間、Bクラスにいるチームの体質だと思った。

ホールはそのシーズン、打率、打点、本塁打、盗塁の
4部門でチームナンバーワンだった。

それでもココという勝負どころで弱かったのは
「謙虚さ」の欠如と決して無関係ではないと思う。

そんなホールが4番を打っていては
ロッテの優勝はムリだし、
また存在自体がチームにマイナスになると
私は考えていた。

だからバレンタイン監督に評価を聞きたかった。

「He is the first man to be cut
(彼は真っ先にクビにされる男だ)」

バレンタインはきっぱりとこう言った。

バレンタインは大リーグのレンジャーズ、メッツで
監督の経験がある。

おそらくホールの性格や言動については
アメリカでも耳にしていたのだろう。
そのときの表情、話し方を今でもよく覚えているが、
「絶対に切る」という固い決意が感じられた。

そしてシーズンが終わるとその言葉通り、
ホールはロッテを退団した。

ホールの一件で示した意志の強さが
バレンタイン監督の最大の長所である。

もうひとつバレンタイン監督の素晴らしいところは、
指導にストップウオッチを使い、
数値を示して説得力を持たせたことだ。
イラストやビデオもよく使った。

投手は別として他のポジションの守備、走塁に関しては
バレンタイン監督と対等に理論を戦わせられる人は、
私の知る限り日本には1人か2人しかいないと思う。
ロッテに貴重な財産を残したのも間違いない。
(この項つづく)

※日刊ゲンダイ2010年12月18日号より引用

篠原信一さんもボビー・バレンタインさんも
低い意識の人を近くに置いておくとどういうことが起きるか
根底には共通する考え方があると私は思っています。

同じような事例で

横浜移籍1年目の橋本将が仰天
「試合中にベンチから選手がいなくなる」

これでは勝てないのは当然だ。

昨8日、横浜の橋本将が契約更改に臨んだ。
昨オフ、ロッテからFA移籍し、
来季は2年契約の2年目。
現状維持の7500万円プラス出来高払いでサインした。

交渉の席では、球団への不満に終始。

会見で「こんなチームもあったのかと思った」と
呆れ顔で切り出し、こう続けた。

「チームとしてどうしたらいいのかを言わせてもらった。
球団にはルールづくりをお願いしました。
ロッテから移籍してきて、
ベンチの雰囲気がいいとは感じなかった。
試合中、ベンチにいる選手が少なすぎる。
ありえないことが当たり前になっている。
改善するために来年は嫌われ役もやるつもりです」

試合中、ベンチから選手が消えていく現象は
シーズン序盤から常態化していた。

尾花監督は負けが込むと、
控え選手に経験を積ませる起用法にシフト。
勝敗の行方がほぼ決まった展開になると
選手交代が頻繁に行われた。

交代を告げられたスタメン選手は
ベンチに下がると、
向かう先はロッカールーム。

自分のカバンから携帯電話や
ゲーム機を取り出し
“プレー”に集中。

ベンチで声を出し、仲間を応援したり
相手選手をヤジる選手はいなくなる。

それとは別に、喫煙所で
煙をくゆらせながら雑談する選手も
少なくなかった。

こうなってしまった主因は村田にある。

昨年、村田は試合途中にベンチに下がると、
監督室のイスに寝そべって
テレビで試合を観戦するなど、
チームリーダーらしからぬ行動を見せた。

それを間近で見てきた若手や中堅選手が
悪影響を受けているのだ。

横浜は今季、3年連続最下位に沈み、
プロ野球史上初の3年連続90敗以上という
不名誉な記録も樹立したのは、
戦力の問題だけではなかったようだ。

※日刊ゲンダイ2010年12月10日号から引用

この引用した記事からも分かるように
意識が低い人がいると周囲にどういう影響を与えるかは
理解できることでしょう。

たとえば、よく街中でも
交通量が少ない交差点で
信号が赤なので止まっている。

その横を信号無視して一人が渡り始めると
車がほとんど来ない横断歩道を
バカ正直に待っていた自分に
恥ずかしさやアホらしさを感じたのか!?
あの人もルールを破ってんだから
私も別に守る必要もないじゃんなど
意識の低い人につられて
今までキチンと出来ていた人が
どんどん崩壊していっているのが
現状ではないでしょうか!?

モラルの欠如が
叫ばれて久しいですが
意識の低い人に巻き込まれ
誠実に生きるのがバカらしくなってしまった人が
多くなってきてしまったのではないでしょうか!?

たとえば聖職者はむかしは犯罪など
ほとんど聞かれなかったのに、
いまは性的犯罪などが多発し
性職者なんてマスメディアに書かれてしまうのも
高い意識を持ち続けれなくなった何かがあると
私は見ています。
遠因では低い意識の人の影響を
受けているかもしれません。

もし、あなたが世界一を目指すなら
意識の低い人とは距離を置くべきだ!

ということだけは書いておきたいのです。

あとはどういう競技人生を過ごすのかは
本人が決めればいいことですから・・・。

そして私は意識の低いアスリートとは距離を置きますし
意識の低い人と長い時間つるんでいる人も
あまり相手にするつもりはありません。

さて今度は

Column
高橋尚子選手の「準備」

「私は試合当日よりも3,4カ月前に自信を持ちたい。
そのためには、あせらないための準備を
日常生活から徹底しなければならないことを
小出監督から学んだ」と言うのは、
女子マラソンの高橋尚子選手です。

あせらないための準備の一つに
「携帯メールを使わない」というものがあります。

小出監督が「頭が1%でも違う方向に向かうと、
記録はついてこなくなる」と説明したときに、
高橋選手はそのことに気づいたのです。

42.195kmのマラソン中は
苦しくても誰も助けてくれない孤独な世界です。

その苦境の中で、
自分自身を強く持ち、
己と戦わなくてはならない競技なのに、
日常生活からいつでも誰かと繋がっている
携帯メールの安住の心に慣れてしまうと、
本番では孤独な苦しさに耐えられなくなると
考えたのです。

3,4カ月前から、
すべてマラソンに通じる日常生活を送っていくという
高橋選手。

「本番も日常の延長」というとらえ方で、
あせらず自信を持って臨んでいるのです。

※高畑好秀氏著作『図解 1分間セルフコーチング―自分を変える35の方法』より引用

 

私が目指している世界は
『完全アウエーでも強いメンタリティを発揮して
勝利に結びつける』というものがあります。

完全アウエーで強いメンタリティを発揮させるためには
高い意識を持って自分を律していかなければいけません!

たとえば以前、とある選手のツイッターを読んでいると
『今度、中国へ遠征に出掛けます。
応援メッセージが読めないかもしれませんので、
その前にメッセージをお願いします』という
ニュアンスのツイートがありました。

もちろん私はこういう
“何かに依存してくる甘い考え”の選手に
応援メッセージを書くことは
例外を除いて
ほぼ無いといっていいでしょう。

世界各地に行けばネット環境が悪い地域、
情報統制で閲覧できない地域などありますし、
たとえば試合前に音楽を聴いて気分を高める選手もいると思いますが
音楽プレーヤーが突然壊れたらどうするの?
音楽プレーヤーが壊れたから
気分が乗れなかったとか言い訳できますか!?

私は別に試合前に音楽を聴くなとはいいません。
だけど音楽など何かに頼らなくても
実力が発揮できる自分は作っておきなさいということ☆

人間は一人では生きていけない。
だからといって、何から何まで依存すればしている人ほど
ここ一番では心の弱さが露呈するのです。

高橋尚子さんが現役時代に取り組んだように
高い意識を持ち、何かに依存しなくても
戦える自分を作り出すことは
強いメンタリティを発揮させるには
重要なことなのです。

そして高い意識を持っている方と
多くの時間関わっていたいと私は思っています。

また最近の女子高生とかは
24時間手元に携帯電話を持ったりして
“何かとつながっていないと不安”になる人も多いようですが
そういう人に限って非常事態になると弱いですよね・・・。
それは何かに依存している割合が高いからです。

私なんかは以前は携帯電話を
1日ぐらい触らない日もあったりしました。
今はツイッターなどをやっているため
8~10時間ぐらいに1回は
携帯電話でチェックしないと
タイムラインが流れてしまい
チェックしきれなくなってしまうので
触ることもありますが

今の女子高生みたいに
携帯電話に自分がコントロールされてしまうのか!?
逆に私みたいに自分が自分をマネジメントして
今は携帯電話の時間、
今は携帯電話はどうでもよくて◎◎の時間と
自分をマネジメントして律するのでは
違うのを理解して欲しいです。

さて、高い意識を持った人と触れ合うと
自分をより引き上げてくれる例として

天才の育て方
卓球選手 石川佳純のお母さん 久美さん⑤

(前略)

08年の北京五輪に親子で行き、
卓球競技を見たときのことだった。

「オリンピックはどうだった」と聞いた久美さんは、
佳純さんの「オリンピックでは、
みんな1本目から集中してやっている」という答えを聞いて
びっくりした。

「じゃ、なに、あなたは1本目から
真剣にやってないの、って。
だから、佳純は、ミキハウスで、
強いライバルたちに囲まれていないと
いけないんです」

(後略)

※朝日新聞2009年8月29日夕刊より引用

高い意識を持った人を見ると
より高いレベルに行くには
何が必要なのか自ずと気づかせてくれるものです。

いまいる環境の右や左の人と同じ行動を取っていれば大丈夫とかで
安心や満足を得ていたら
君は世界一にはなれる可能性は低いともいえます。

さて、今度はフリージャーナリスト 木村元彦氏の記事です。
これ、たぶん、日刊ゲンダイか夕刊フジに掲載されたものですが
この記事、当時は必要な部分だけ新聞を切り抜いた状態で保存していたので
引用元を特定できなかったこと申し訳ありませんです。

人を動かすオシムの言葉
「君たちはプロだ。
休むのは引退してからで十分だ」

 

2003年にジェフ市原(当時)監督に就任した
イビツァ・オシムは、
春季キャンプ初日から選手たちに
猛烈な負荷をかけ続けた。

「走る」メニューがふんだんに
取り入れられた厳しさは、
予想をはるかに超えていた。

「ここは部活かよ」
「1年もたねえよ、ケガでつぶれるよ」

これまでに体験したことのないハードな練習に、
ほぼ全員の選手たちから不満が漏れた。

しかし、オシムは一切の妥協をしなかった。

懸念されたケガ人を出すこともなく、
キャンプを打ち上げて
ホームの市原に戻ってからも
休みなきハードワークは続けられた。

選手たちにすれば練習が厳しいのは、
まだいい。

しかし、オシムは先立ってのスケジュールを
前日になってからしか言ってくれない。

練習時間が前日に告げられ、
練習メニューは当日になって決められる。

その日の天候、練習場の芝の状態、
直接顔を見て分析する選手の体調面、
それらを観察してから瞬時に何をするのかが
決定されるのだ。

無数の引き出しを持つ名将であるが故の
メゾットであるが、
練習する側からすれば休みの日を
前日の夜になって突然告げられても
何もできない。

プライベートを含めて、
計画が立てられないではないかとなる。

「休みの日程を知りたい。
例えば1週間前から」

こう進言した選手への回答が
この「言葉」であった。

プロにとって休むというのはまた、
仕事のひとつでもある。

負荷がかかり疲労が頂点に達した瞬間に、
休息を取らせる。

それは事前に決めてしまうものではなく、
日々の選手への観察の中から
はじき出されるものである。

同時に、引退時に悔いが残らぬように
現役時代は全力を尽くせという、
監督のアドバイスでもあるわけだ。
(フリージャーナリスト 木村元彦)

 

たとえばプロ野球の開幕前にやるキャンプでも
5勤1休とか6勤1休とか各球団のスケジュールが
新聞報道されたりします。

またサラリーマンでも同じで
月~金まで会社勤めの人が
最初の1日目にどんな心境になりますか!?
『おい、初日から飛ばすと次の休みまで持たないぞ』
意識の低い人はこういう心境になり
余力を残すために手抜きを始めるわけです。

文中にもありましたが

プロにとって休むというのはまた、
仕事のひとつでもあるが

それは、負荷がかかり疲労が頂点に達した瞬間に、
休息を取らせること。

それは事前に決めてしまうものではなく、
日々の選手への観察の中から
はじき出されるものである。

オシムさんの高い意識や理論を知ると
様々な各種競技の指導者が手を抜いているのが解かってきますね。

高い意識を持っている人と触れ合うと
自分に何が足りないを教えてくれる
良き案内者だと私は思っているのですが、

そういう新たなノウハウを得て、実践していくことが
世界一につながっていくと私は信じたい☆

ですから、ただ練習をやればいいではなくて
本当に自分の身のある練習(準備)をしていかないと
本番で強い選手や強いチームと対戦したとき
どうなるかは想像できるとは世界だとは思いますが・・・。

なので、本番で苦しんでいる選手をよく見かけますが
冷たい言い方をすれば準備を怠った結果なんです。

さて、サッカー日本代表監督も務めた岡田武史氏の
講演を聴きに行ったことがあります。

インターバル・トレーニングがあって
今日トレーニングをやる。
しっかり身体を休養させてあげて
翌日、前日よりちょっと負荷を掛けた練習をやる。
このサイクルを繰り返していくと
右肩上がりに成長していく。

しかし、練習終わった後に
今日は異性と遊び、
今日は酒を浴びるほどのドンちゃん騒ぎ、
しっかり身体を休める時に休めないと
次の日に疲労が残って右下がりなる。

修行僧になれとは言いませんが
自分がプロとして結果を出したいのなら
どうあるべきかご自身で判断して選択していただきたい☆

それとこれは私の感想ですが
トップ選手になればなるほど
同じような生活レベルで過ごしているように感じることがあります。

もしかすると私が書いていることを
辛口という人がいるかもしれません。

でも、私のことを辛口と思った時点で
君はそのレベルで終わるのです。

よりよい結果を出すためには
いかに高い意識を持ち続けるか。

そして、より高い意識の人と触れ合い
自分をさらに引き上げていくかが
世界一になりたいなら大切な鍵といえるでしょう。

※今日の内容は2012年5月7日に
シーサーブログの方へアップした記事を
再編集してこちらにもアップしています。
シーサーブログにアップした元記事は⇒こちら

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