女子スキージャンプで

世界をリードしてきた高梨沙羅選手。

 

ところが2019-2020シーズンは、

本人でさえ、

『今季は“勝てないかもしれない”とも

思えなかった』というほど、

不調のどん底に喘いでいました。

広告

ここで、あるエピソードを

書いていきたいと思います。

 

女子マラソンの高橋尚子さんが

小出義雄さんの許を初めて訪れて、

練習会に参加したとき、

何度、計測しても平凡なタイムだったそうです。

 

そこで小出義雄さんは

高橋尚子さんに一つの提案をします。

『今まで色々指導されていたことを忘れて

走ってごらん』と言われ、

一度は躊躇するものも、

言われたまま走ったところ、

何度、走っても、

同じタイムしか刻めなかったのが、

今まで指導されてきたことを脇に置いて

走ることだけに集中した結果、

タイムは上がったそうです。

 

そして、シドニー・オリンピックで

高橋尚子選手が金メダルを獲得した後に、

小出義雄さんのトークショーがあって、行ったときに

『Qちゃん(高橋尚子さん)の良いところは

手をキュルキュル回すところ』って

言っていました…。

 

このエピソードからも分かるように、

高梨沙羅選手も、

真面目な選手なので、

ここを気をつけないと、

あそこを気をつけないとと、

気をつけることばかりに意識が行き過ぎて、

本来の飛ぶ力が抑えられているように

僕からは感じていたのと同時に、

一度、自分を解放させてみると、

また勝てるのでは!?と

思い続けてもいました。

 

その理由は

 

だって、沙羅ちゃんが

一番飛んでたもん!!!

 

これに、つきます。

 

これは人伝に聞いた話ですが、

気球が飛び立つとき、

砂袋を切り離して

空へ飛び立つそうです。

 

飛び立つためには、

重しとなっているものを

切り離すわけですね!

 

と同じように、

高梨沙羅選手も

一度、自分を解放させてみると

どうなるのか見て見たい気持ちがありました。

 

と、言いつつ、

だったら踏み切らなくてもいいですか?

なんても言われそうですが、

踏み切らないと、失速しちゃうので、

一度、自分を解放させてみると言っても

人生を賭けない程度にね!

ということは、

付け加えておきます。

 

それと日本の指導者は

教本に沿った教え方をしますが、

たとえば高橋尚子さんの

手をキュルキュル回すのは

教本から外れていますし、

 

アテネ・オリンピック、

800m女子自由形の金メダリスト、

柴田亜衣さんは、

バタ足を使うとタイムが遅くなっちゃうので、

手の掻きだけで金メダルを獲ったのですが、

これも教本からは外れています。

 

またバルセロナ・オリンピック

200m平泳ぎの金メダリスト、

岩崎恭子さんの足の蹴りは、

教本と少し違っていて、

いつも練習で前を泳いでいた

お姉さんの蹴り足と

同じ動きだったそうです。

 

テニスで世界4位まで行った

伊達公子さんのライジングショットも

教本とは違います。

 

こう考えると、

教本はオーソドックスなことを書いているまでで、

全員が同じようにはなれない、

人間は教本を超えるとも言えるのではないでしょうか?

 

最後に、

V字ジャンプのパイオニア、

ヤン・ボークレブ選手は、

クラシカルスタイルが全盛の時代に、

一人、V字で飛んでいました。

最近、知ったことですが、

このV字になってしまったのは、

元々、足がガニ股のため、

足を揃えることが難しかったのですね…。

 

でも、ボークレブ選手は

教本通りの飛び方ではないけど

工夫を重ね、

1988-1989シーズンでは

総合優勝も果たしています。

 

さて、今は、

男子の世界フライング選手権は

行われているかどうかは知りませんが、

ビッグジャンプをすれば、

テレマーク姿勢を入れる余裕はありません。

 

高梨沙羅選手はテレマークが苦手と

言われてきた分、

テレマークを入れることに

気をつけ過ぎて、

その分、失速していないか?

 

などなど、考えたりもしてきました。

 

ま、いろいろ書いてしまったけど、

GO SARA!!

☆YOU CAN DO IT☆

だわね

広告

広告