本当は誰にも教えたくなかった
“木村流メンタルトレーニング”自信のスキル、その①
私の自信のスキルは①~③まであるのですが、
今日シェアします、その①を理解することで
70%はクリアになると思います。
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まず、多くの人が、
結果が出たから自信がついた、
結果が出なかったから自信を失くしてしまうという、
結果に左右されて、
一喜一憂するのは、
実はあまり好ましくないのです。
まず、私が日本国内の同業他社で唯一
凄いと認めている先生が一人だけいて、
そのお方は白石豊さんという方なのですが、
その人の理論で、自信とは
『良い結果が出てから、後に自信を持つもの』ではなくて、
『良い結果を出すために、
事前(先)に自信が持てるものを持って(作って)から、
試合や舞台に臨んで結果につなげる』という理論です。
私は以前、
「私が感じる『大きな大会へ向けた理想の準備』という
ブログも書いて、
その辺りも触れています。
まだ読んでいない方はこの機会にどうぞ⇒こちら
さて、では、つねに、
自信となるものを事前に準備できるとは限りません。
自信となるものを事前に準備できない状態で
何か事を起こさないといけないケースが
起きてしまった場合はどうするのか?
僕はそういう場合は、
今までの経験則の中で、
何とか最善を尽くしてやりくりしようとする。
それと、最善は尽くすけど、
準備出来ていなかったのだから
上手くいかなくてもOKと割り切る(開き直る)感じで
対処しています。
さて、イチローさんの名言で
『すごい選手は、準備もすごい』という言葉を残しています。
ここで、むかしライフル射撃選手で
『メンタル・マネージメント―勝つことの秘訣』という本も書いた
ラニー・パッシャムさんの実話を書いていきますが
彼はミュンヘン・オリンピックで銀メダリストになりました。
ただ彼の中では
『どうして金メダルが獲れなかったのか』が
解らなかったのです。
そこで当時はインターネットが普及する以前でしたので、
彼は連絡が取れる金メダリストに手当たり次第連絡してみると
金メダリストたちは
“決勝の舞台を想定して練習していた”ことに
気づいたわけです。
そこで彼もその後は
決勝の舞台を想定した練習に取り組んだ結果、
次のオリンピックとなったモントリオール・オリンピックでは
見事金メダルを獲得することができたのです。
欲を言うと、
金メダルの獲り方をもっと早くに知っていれば
2大会連続金メダルを獲れていた可能性もあったわけですね…。
というように、
ただ漠然と練習するのと、
実際に自分が出る試合や舞台の状況のイメージを作ってから
練習するのとでは、
違った結果が出てしまうということになります。
ですから緊張感のある質の高い練習が求められるわけですね…。
さて、オリンピックの決勝は4年に1回だけです。
でも、オリンピック初出場でも
金メダルが獲れちゃう選手もいるんです。
それは、イメージトレーニング、
メンタルリハーサルとも呼ばれ、
何回も疑似体験を行うことで
経験の少なさをカバーしていたりします。
ここで余談ついでになってしまいますが、
よくメンタルトレーニングでは
良いイメージを持ちなさい!とはよく言われます。
それはなぜかと言いますと、
悪いイメージを持つと、
悪いイメージに引っ張られて、
悪い結果が出る確率が高くなるからです。
でも、果たして良いイメージを持つことだけで
大丈夫なのでしょうか?
僕はあらゆる状況下でも
結果が出せる状態を作りだしたい人間なんです。
頭の中でリハーサル
頭の中で本番をおさらいするだけです。
こうすると、実際に本番がきたとき、
何も考えずに反応できるようになります。いい結果が出ているときの
自分を思い浮かべましょう。まず、自分の望むように事が
うまく進んでいる状況を思い浮かべます。これで、集中力だけでなく自信もつきます。
今度は、嫌な結果が出ているときの
自分を思い浮かべましょう。そして、計画通りに事が運ばない場合の
対応を考えます。これで、集中力だけではなく
「気力」もつきます。自分が行動しているところを
思い浮かべましょう。自分が間違いをして、
そこから立ち直っていく様子を想像すると、
忍耐力がつきます。「頭の中のリハーサル」で集中するスキルを磨けます。
※『レベル6パフォーマンス 本番で最高の力を発揮する法』より引用
どんな最悪の状態からも戦える状態を作り出すためには、
こういう様々な状況下での
イメージトレーニングが必要なってくると
私は考えています。
ですから良い状態だけを
イメージトレーニングさせている同業他社は
そこら辺が理解されていないのと、
マイナス面を考慮しないイメージトレーニングでは、
夢ばかりを追う現実逃避や自信過剰が起きたりして、
かえって悪い結果をもたらす弊害もでてきたりするのです。
さて、ここで先ほど挙げた本から
もう少しだけ引用させていただきます。
円盤投げの選手であるアル・オーターは、
4度目となる1968年のメキシコ・オリンピックの競技場に立ち、
自分がベストのパフォーマンスをすれば
金メダルに手が届くという確信に満ちていた。
なぜなら、彼は4年前の東京オリンピックから1400日間、
練習中、ただの一投も手を抜かず、
常に100%の力で円盤を投げていたからである。
また当日の天気は風を伴った雨で、
他の選手がトラックの状態を気にする中、
すべての天候下を想定して練習に打ち込んできた彼は、
まったく惑わされることなく、
自分の一投目に集中することができた。
結果は自己ベストを更新し、
文句なしの金メダルを獲得した。
ほとんどの人が、
きつい仕事と楽しみとは
相容れない二つの独立した存在だと考えている。
アル・オーターは鍛錬と楽しみを同一のものとして、
円盤投げで歴史に残る偉大なオリンピック選手になった。
彼は決して「練習」を
「岩を丘まで持ち上げる罰」とは
見なさなかった。
自分を試す場であり、
自分がどれだけできるようになるのかを
確認することを楽しんだ。
アルは、普段からやってきたことに自信を持ち、
本番でも普段と同じように
平常心で競技できる状態をつくり上げることで、
自らを信頼し、実力を出し切ることが
できるようになった。
アルはオリンピックの歴史で、
最もすばらしい記録を残した選手の一人である。
今まで四大会連続して金メダルを獲得した選手は
たった二人しかいないが、
彼はそのうちの一人なのだ。
金メダルを取ったのは、
メルボルン、ローマ、東京、メキシコの四大会だ。
彼の成功で重要だったのは、
才能ではない。
いざというときに、
自分の才能を信じることができる能力である。
※『レベル6パフォーマンス 本番で最高の力を発揮する法』より引用
このように負荷が掛かる練習を
喜びに変えられる人が
最後の最後にものをいうのだと私は考えています。
それと、あらゆることを想定し準備するから
自信も生まれます。
ところが、準備が甘いと
自信は脆くも崩れ不安がよぎります。
ですから自信を作り出すには
あらゆることを想定し徹底した準備が必要になり、
前述したイチロー選手の名言
『すごい選手は、準備もすごい』に
つながってくるわけです。
さて、ここから書きます
腰骨の話も白石豊さんのセミナーで
習ったことになりますが、
まず、自信が無い人の状態とは
どういう状態なのか?
足をそうですね、
10cmぐらい開いた状態で、
背中を丸めて、
うつむき加減になりながら、
右手をおでこに当てて、
『今日は調子が悪いなぁ』
『失敗したらどうしよう』など
ネガティブな言葉ばかりを呟いています。
だいたい自信の無いときは
このような心理状態になっていたりします。
では、次に自信のある人の状態です。
そうですね、足の間隔は
肩幅か、肩幅より若干広めのスタンスで
長い時間ずっと立っていられる状態の姿勢で立ち、
そして体の上体を前に傾けます。
そこから、おへその真後ろに腰骨というのがあって、
そのおへその真後ろ(腰骨)を指で押しながら、
上体を立たせます(上体を起こします)。
要するに腰骨を立たせていきます。
その腰骨を立たせていくときに、
どんな圧力が掛けられても倒れないような
太くて頑丈な鉄柱をイメージして
立たせていってください。
そうすると、より強い状態で、
立たせることができます。
その腰骨が立っている状態ですと、
力強い人が横から肩を押しても
身体の芯がしっかりしていますので
まず動かないでしょう。
そして私たちは日常生活において、
いろいろな身体の動かしていきますので、
常に腰骨を立たせてはいられませんね…。
たとえば、でんぐり返しのときに、
身体を丸める必要があるときに
腰骨は立てていられませんが、
先ほどの腰骨を立たせていくときに、
どんな圧力が掛けられても倒れないような
太くて頑丈な鉄柱のイメージ、
僕はそれを“心の軸”と呼んでいるのですが、
心の軸を持ち続けることで
腰骨を立てられない状態でも、
精神的な強さは得られます。
実は、腰骨という言葉は知らなくても、
私たち昭和の世代は
大人の人たちから『姿勢が悪い』
『姿勢をもっとちゃんとしろ』と
口酸っぱく言われた世代なので、
背骨が自然に立っている人が多かったんです。
さて、ここで、ちょっと余談ですが、
親が子どもに躾なければいけない
一番大事なことを言います。
昔はそれを子どもにもの凄く
うるさく言ったんですよ!
「躾」の中で一番大事なこと
姿勢
これが全てなんです!
なんで集中力がないか?
集中できる姿勢が
できていないからです。
昔は姿勢が悪かったら、
もの凄く注意されたんです。
家でも、学校でも。
いま、注意されていますか?
2時間、机の前で
勉強できるということは、
2時間勉強できる姿勢をしているかってことか
どうかなんですよ!
集中力が無いというのは
簡単なんだけど、
そうではなくて集中できる姿勢が
訓練されていないって
ことなんです。
いろんな質問がありましたけれども、
やる気にならない、
集中力がない、
落ち着きがない、
大きな声がでない、
そういったものは
全部姿勢なんです。
みなさんがお子さんに対して
何か不満があるとしたら、
そこ(姿勢)を徹底的に訓練しなきゃ
ダメなんですよ!
(林修氏)
※フジテレビ系列『テレビシャカイ実験あすなろラボ』より引用
また
個体発生は
系統発生を繰り返す
(ヘッケルの反復説)
人間の脳は
一旦サルのような脳の時期があったとしても、
ちゃんと人の脳になる遺伝子が入っているんで、
段々成長してくると
人の脳になっていくはずなんです。
その時に姿勢が悪いと
どういうことが起きますか?
ヒトの姿勢であるから
脳が成長するんですよ。
背中が丸まっていると
サルの姿勢ですよ。
ある母親『成長しない』
もちろん、ある程度は
成長しますけど、
3歳から10歳ぐらいの時期で
背中が丸いってことは
致命的なんです。
だから昔の人は
科学的根拠がなくても、
背筋を伸ばしなさい、
肘をついちゃダメ、
足を組んじゃダメ、
そういうことをちゃんと
教えたんですよ。
(林修氏)
※フジテレビ系列『テレビシャカイ実験あすなろラボ』より引用
たぶん、これは私の憶測ですが、
昔の子どもは組み体操がしっかりできたのに、
今の子どもは組み体操ができず、
崩れちゃうのは腰骨がきちんと
立っていない子どもが多いからだと思っているのです。
また幕末の武士が海を渡ったとき、
外国人の体格に比べて、
日本人は背が低くても、
腰骨が立って背筋が伸びているから
凛々しく颯爽と見えるから、
外国人から一歩も引けを取らなかったのです。
ですから腰骨が立っている人は
周りからも自信を持っているようにも
見られます。
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次に、みなさんは
“言霊”というのを持っていますか?
どんな状況でも、
その言霊が甦ってくれば
トップギアに入れるような…。
ここで私の言霊を例に書きますが、
1985年に日本航空123便墜落事故というのが
発生してしまいました。
そのときの機長であった高濱機長の
『パワー、パワー』という
力強い声が私の言霊なんです。
なぜ、この言葉が私にとっての言霊かと言いますと、
この事故は原因を特定するのが難しく、
そして日本航空の機長仲間も
独自に調査したいからボイスレコーダーを
聞かせて欲しいと訴えていたのですが、
拒まれてきました。
ところが証拠の保管期間が終わり
破棄されるときに、
事故調査委員会の誰かが、
報告書に納得できなかった人もいたのでしょう。
その録音テープが
ボイスレコーダーを聞かせて欲しいと訴えていた
機長の自宅のポストに入れられていたのです。
そして、その録音テープが
夕方のテレビ番組でスクープとして流されたのですが、
テレビの画面が真っ黒の中、
緊迫のやり取りが流れていく中で、
渾身の力で乗員乗客524人の命を
守ろうとした『パワー、パワー』という言葉は
ものすごく力強くエネルギーを感じ、
私にインパクトを与えました
(いまyoutubeでアップされているのを再度聞いても、
いまではあまりそこまで響かないのですが、
当時のインパクトが今でも凄く私の場合
残っているのです)。
それと以前、私が
テニスクラブに所属していたときに、
日本航空の機長さんがいて、
テニスが終わった後の握手で
すごく力強い握力の手で握手され、
こういう手で私たちの命を
守っているんだというのが伝わってきて、
この高濱機長の『パワー、パワー』という言葉が
言霊として甦ってくる限り、
私はどんな状況下でも
またトップモードへ入ることができるようになったのです!
長く書いてしまいましたが、
・自信につながるものを事前(先)に作っておく
・心の軸、腰骨を立てた生き方をする
・常にトップギアに入れる言霊を持っておく
これが本当は誰にも教えたくなかった
“木村流メンタルトレーニング”自信のスキルその①になります。
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