全仏オープンにおける加藤未唯選手失格問題について
私見を書いていきたいと思います。

まず始めに
私は20年ぐらいテニス愛好家として
テニスをしていました。

そしてテニスでゲームをする上でのマナーとして
相手コートにボールを返球するときは、
山なりのボールでワンバウンドで返すのが
基本的なマナーとして私は教わってきました。

もちろん例外はあったりします。
たとえば練習試合で
ネットにかかったボールを
相手コートに返す際、
ネットを少し持ち上げて
ラケットでボールを転がして
相手コートに返したりするケースもあったりするので、
だから必ずしも相手コートに
山なりのボールでワンバウンドでと
いう場合だけではありません…。

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そういう中で、
今回のニュースを最初記事で読んだときは、
『ボールガールへ軽く返したりボールが直接当たり…』と
書いてあったので想像として
そういうテニスのマナーを守った上で
山なりのボールを打ったのがワンバウンドでなく
ダイレクトで当たってしまったのだろうと
私の中では憶測で思っていました。

ところが映像を見ると、
ボールが失速していないので、
野球で例えるならライナー性の飛球であり、
加藤選手が打ったボールにボールガールが
気づいたのはかなりボールが迫ってきた時点であり、
危険な行為として警告が与えられたのは
妥当な判断であったと私も感じています。

さて、ここで、ゴルフの話から…。
ゴルファーがゴルフ場に初めて出る際に
最初に教わるマナーの一つとして
『打ったボールが人に当たる危険性があれば
大きな声で「ファー!」と叫べ』というのがあります。

と同じように、
加藤選手もテニスをする上でのマナーを身につけていれば、
まずダイレクトで返球することもなかったでしょうし、
たとえ誤ってダイレクトの返球になってしまいそうでしたら
ゴルファーを真似て『ファー』と叫んだり、
『危ない』『逃げて』などを叫んでも良いケースであり、
そういう点においては
加藤選手の行動は残念でなりません…。

さて、問題はここからで、
主審が下した加藤選手への警告が
相手チームのマリー・ボウズコワ選手、
サラ・ソリベストルモ選手ペアの執拗な抗議によって、
警告から失格に処分が変わった点であります。

まず、先ほどの映像を見てもお分かりのように
相手ペアは問題のシーンを見ていないというのに
ソリベストルモ選手は
『失格でしょ。ワザとじゃない?』。
またボウズコワ選手は
『血が出ているわよ』などと主張。

しかしボールガールは実際には
血を流していたのでしょうか?
またワザとボールをぶつけたわけでもありません。

さて、ここで、サッカーには
シミュレーションという反則があります。
簡単に書くと
相手選手のファウルによる転倒と見せかけて、
審判を欺く行為です。

と同じように、
ソリベストルモ選手とボウズコワ選手の主張は
事実と異なり、
また審判を欺く行為であり、
本来ならサッカーと同じように
厳しい処分が下されて当然なのです。

また、たとえばメジャーリーグ・ベースボールでは
バッターが主審のボール、ストライクの判定に
不服そうな態度を取るだけで退場になるケースも
あったりします。

またサッカーでは、
相手選手によるファウルによって倒された選手が、
主審の下した判断に異議を執拗に迫れば、
逆に倒された選手にも警告が
与えられたりすることでしょう。

ですから本来なら主審は、
ソリベストルモ選手とボウズコワ選手による
執拗な抗議を受けた際、
ソリベストルモ選手、ボウズコワ選手ペアにも
逆に警告を与えなければいけなかったのです。

そしてスーパー・バイザーは
『一番近くで見ていた主審が
加藤選手への警告が妥当と判断したのだから…』と
本来なら相手選手の執拗な抗議に対して
なだめる行為をするべきところ、
実際に見ていないスーパー・バイザーが、
主審が下した警告から失格へ判定を変更したのは
かなり問題だったように僕の中では感じています。

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まとめとして、
ソリベストルモ選手とボウズコワ選手による
審判を欺くシミュレーションという重大な反則が無ければ、
加藤選手への警告で試合が続いていた試合なので、
加藤選手へのポイントと賞金の剥奪は横暴といえ、
ポイントと賞金の回復はされるべきです。

また審判を欺く行為は、
どのスポーツにおいても
厳罰が与えられるべき問題であり、
まず加藤選手へは警告で終わっていたケースなので
加藤選手へのポイントと賞金の回復がなされた上で、
逆に審判を欺く行為をした
ソリベストルモ選手とボウズコワ選手には
ポイントと賞金の剥奪があってもおかしくないでしょう。

もし最悪、
加藤選手のポイントと賞金が回復されないのなら、
審判を欺く行為をした
ソリベストルモ選手とボウズコワ選手にも同様に
ポイントと賞金は剥奪されるべきなのです。

今回の問題で一番の問題は
相手ペアによる審判を欺く重大な反則が
現在まで見過ごされ続けていることです。

ですから私としては、加藤選手に
CAS(スポーツ仲裁裁判所)へ提訴することを
強く求めたいです。

なぜなら今回のケースが前例となってしまうことも
想定されるからです。
悪しき前例を作らないという意味でも、
スポーツ界全体の問題として
加藤選手はCAS(スポーツ仲裁裁判所)へ
提訴すべきだと私は考えております。

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