アイドルグループ・NGT48の
メンバーである山口真帆さんが帰宅時に
自宅玄関先で男性二人に暴行を受けた事件は
多くの人がニュースなどで知っていることと思います。
被害に遭われた山口真帆さんは、
『助けて、助けて』と
一分ぐらい声が出せないほどの恐怖で、
その後の心身の回復も
大変ではないかと推測されます。
たとえば落語家の桂あやめさんは過去に
自宅マンションで西川死刑囚に
襲われた衝撃事件を今なお振り返っても、
また襲われる恐怖感はまだ残り、
今でも首を絞められる夢を見るほど、
時間が経っても残された心の傷は深く、
癒えることがないことを仰っていることなどを考えると、
とても心配にもなります。
(桂あやめさんへの事件内容については⇒こちら)
それでも私たちは山口真帆さんの回復を
祈るしかない無力さしかありませんが、
回復を私たちは祈り続けます。
広告
さて、この山口真帆さんへの暴行事件の
その後の展開を見ていくと、
ある事件と“同じ臭い”が私にはしてくるのです。
その同じ種の臭いを感じる事件とは
桶川ストーカー殺人事件になります。
この事件では警察のずさんな捜査や、
被害者が被害の状況を訴えても、
対応した署員は
「これは事件か民事の問題か、
ぎりぎりのところだね」など
事件を事件として扱わなかった姿勢、
そして警察と加害者側の癒着、
さらに桶川ストーカー殺人事件では
全部警察がでっちあげた虚偽の情報を、
メディアは警察情報を何一つ検証することなく
垂れ流しするだけでした。
たとえば今回の山口真帆さんの件では、
運営関係者から
『山口には少し精神的な問題がある』と情報を得れば
何一つ検証もせず、
山口さんの被害妄想や狂言で片付けようとしたり、
たとえば日刊スポーツでは
『暴行被害のNGT山口真帆、
3周年記念公演に参加』の記事では、
“騒動をものともしないクールな表情で”
(現在はこの一文はどうも削除されているようですが…)と表現し、
大きな問題ではないと火消しに躍起になったりと、
中立性を欠いた記事も見られたりしました。
またワイドショー番組では
最近の報道の傾向として、
一つの事件をどこまで長い期間報道できるかに苦心する中、
この一件だけは
ワイドショーのテレビ欄から
NGTの文字がすぐに消えるという現象が起きてきました。
そんな中、AKB48グループの新成人メンバーが
神田明神の成人式に出席した後に、
所属事務所・AKSの幹部が
囲み取材に応じた際、
「警察の捜査内容にかかわることですので、
コメントは差し控えさせていただきたい」と語ったにも係わらず、
同日深夜、NGT48公式ホームページで発表された
『山口真帆に関わる一連の騒動についてのご報告』の中では
(前略)
メンバーが今回の件に関与していたかどうかという点に関し、
改めて新潟警察署より、
送致をした人物はファンを名乗る犯人2名のみです、
一般的には共犯者と確認ができれば送致をします、
とのご連絡をいただきました。
仮に、NGT48のメンバーの中に
違法な行為をした者がいたのであれば、
加害者たちと同じように送致されるはずですが、
今回、メンバーは誰も送致されておりません。
したがいまして、当社としては、
メンバーの中に違法な行為をした者はいない、
と考えております。
(後略)
※NGT48公式ホームページより引用
という発表がありました。
私はこの文章を読んで
強い違和感を感じたのです。
それは囲み取材では
捜査が引き続き行われているような
ニュアンスで伝えていたのですから、
本来であれば、
『現時点までにメンバーの違法性は確認できていないと
警察からは報告を受けています』と
“現時点までに”という言葉が入っていてもおかしくないと
私は思うのです。
ところがメンバーの関与は無かったという論調で
書いているのがすごく引っかかったところです。
こうなってくると、
山口真帆さんは信頼できる有能な弁護士を
付けた方が良いと私は思うのです。
今のNGT48の運営、AKSの態度を見ますと
被害者・山口真帆さん < 運営やAKSが守りたいもの
という感じに見え、
本来であれば組織の一員である山口真帆さんは
組織に守られるべき立場でありながら、
組織は山口真帆さんよりも守りたいものがあるようで、
個人 対 組織
というような状態にあり、
かなり不利な状況にあると推測されるからです。
ですから、事件後の対応を前支配人に任せたら
何もしてくれなかったように、
個人で対処していくと
また大人に騙される危険性があると思われますので、
信頼できる優秀な弁護士を付けた方が
よろしいかと私は思うのです。
それと山口真帆さんは、
先ほど挙げた桶川ストーカー殺人事件で
名を挙げたジャーナリスト・清水潔さんと
会われてみてはいかがでしょうか?
清水潔さんという方は
埼玉県桶川市の桶川駅前で起きた
『桶川ストーカー殺人事件』では、
警察より先に容疑者を割り出し、
上尾警察署による被害者の告訴もみ消しもスクープした。
埼玉県警察の捜査より先に実行犯を特定し、警察に通告。
後の大量の処分者を出すことになり、
埼玉県警の警察不祥事隠しも暴いた。
写真週刊誌「FOCUS」で
独自に容疑者を突き止め、
調査報道と県警の告訴もみ消し疑惑をスクープ。
報道被害にも遭った被害者の名誉も回復した。
※ウィキペディアより一部引用
というお方です。
清水潔さんのジャーナリズムが
今どのような感じかは存じ上げませんが、
桶川ストーカー殺人事件のときと同じような
真のジャーナリストで今もあり続けているとしたら
力になってくれる可能性はあるとは思うのですが…。
それとAKS側が囲み取材に応じた際
「捜査の内容によることなので
私の方でコメントするのは差し控えさせていただきます」という
同様な発言が会見中4回あったことについて、
運営会社が言えない理由はコレ?ではないかと
『アッコにおまかせ』の番組内で
住田裕子弁護士によると
「男性ファン2人は、すでに不起訴になっているが、
捜査が続いている可能性アリ!?」
普通の裁判でしたら2度と裁判ができませんが、
不起訴の場合は不起訴嫌疑不十分でも事情が変わったら
もう一回掘り起こして
新たな証拠を見つけた場合には起訴することも可能なんです。
本当に少ないですけど私も検事の時やったことがあります。
こんな小っちゃな事件だと思っていたら、
(両手を広げながら)実はこうだった。
(勝俣州和さん「根が深かったりするんですね…」)
そういう場合にはやらざるを得ないとか、
被害者の側が「これ、ぜひやってください」と検察審査会に訴えたら、
やっぱりそれは捜査が始まるわけですから。
そういう意味でも流動的な流れの中なので、
やはり運営側が捜査という言葉を口実にしたんだと思います。
※TBSテレビ『アッコにおまかせ』より引用
加害者は山口真帆さんのファンと言っていたようですが、
スポーツニッポンのその後の調べで
山口真帆さんのファンではなかったことが明らかになったり、
メンバーなどの過去ログをネット民が調べた結果、
様々な情報が出てきたのですから、
山口真帆さんは検察審査会に訴えるのも
有りだと私は思うのです。
そして暴行事件の被害者に謝罪させた件を
疑問視する報道もありましたが、
それでは、、、
日本は罪刑法定主義ですから、
簡単に書きますと、
法律なくして犯罪なし、
犯罪あるところに法律あり。
いま日本は
心のケア、心のケアが叫ばれている中、
山口真帆さんは心に深い傷を負ったにも関わらず
“心への傷”だけでは罪に問えないのは
刑事罰へ問える法律がないからで、
それは時代遅れと言えるのではないでしょうか!?
“心への傷”だけでも刑事罰へ問える時代に突入すべき!
という論調に報道機関がならないのは何故なんでしょうか?
結局、日本という国は
たとえばアメリカのある企業が
海洋プラゴミの深刻さから
プラスチック製のストローを止めると宣言したら
他の企業が続いてきていますが、
海洋プラゴミの問題の深刻さは
いまに始まったわけではないわけですから、
日本からこのムーブメントを起こすことも出来たわけですが、
日本は他国が取り組み始めたら
追従するレベルの国だから
日本からスタートさせようという
時代を作っていこうという気概がないのかもしれません!?
広告
さて、少し話題を変えて、
関西テレビで放送されている
『グータンヌーボ2』で早見あかりさんが出演された回で
池田美優さん「何で(アイドルを)辞めちゃったんですか?」
早見あかりさん「アイドルに向いてないと思ったからです」
池田美優さん「ええっ!?」
早見あかりさん「なんか…、可愛くいられなかった。
素で。
ももクロって、全部見せるグループ。
笑う所も泣く所も
とにかく全力で魅せるみたいな
素でって所があったから、
他のメンバーは
ホントただありのままで可愛くいられたんだけど、
私の場合は「可愛くいよう」と努力しないと
「アイドルでいよう」と努力しないと
いられなかったんですよ。
それに気付き始めた時に
「私だけ、ちょっと嘘ついてるよな」って
思い始めて
嘘がないグループなのに
嘘ついてる人間がいていいのかなって、
ファンの人のためにもならないし、
メンバーのためにもならないし、
自分の人生のためにもならないしと思っちゃって、
だからもう「向いてないな~」「辞めます」って
※関西テレビ『グータンヌーボ2』より引用
これが早見あかりさんが
ももクロを脱退した真実なわけですが、
早見あかりさんが
「私だけ、ちょっと嘘ついてるよな」っていう感覚は
自分についている嘘は
自分でなければ見破れない。
嘘をついている事が
気持ち悪いと感じなければ、
直しようがない。
これは頭で分かることではない。
どちらかというと感覚の問題だろう。
湿った服を着ているようで気持ち悪い。
そんな感じがする。
(森祇晶)
ここで挙げた森祇晶さんの例えのように、
きっと早見あかりさんは
「私だけ、ちょっと嘘ついてるよな」っていう感覚が
湿った服を着ているような感覚だったのでしょう。
この番組を観て私が感じたのは
早見あかりさんなどは、この程度の嘘でも
湿った服を着ている感覚を覚える人がいる一方で、
翻ってNGT48のメンバーの一部は
風紀が乱れることをしていたのは
ネット民の調査などでアンテナが低い私でも
いろいろ情報が入ってきたのですが、
ずぶ濡れの服を着ておきながら
何も感じていなかったとすれば
人間としてどうなのか?と
思ったりもしました。
「西武ライオンズの看板を
常に背負っているという責任を持ちなさい。
その上で自分がいいと思ったことをやりなさい」と
社会人としての責任を感じた上での行動を要望した。
自主性には常に責任がついてまわるのである。
(森祇晶)
AKB48グループには
たくさんの卒業生がいます。
しかしNMB48の須藤凜々花さんが結婚宣言をしたのを契機に、
卒業生の心の中では
「自分たちが築いてきたグループとは違うグループになってしまった」という
感覚が芽生えてきているのではないでしょうか!?
ですから山口真帆さんの一件でも
卒業生が触れる機会も無かったようにも感じています。
それは所属するメンバーへ
AKB48グループという
先輩たちが築いてきた看板を
常に背負っているという責任を持たせるような指導をしてこなかった
運営側の甘さが今ツケとして回ってきているようにも感じています。
とにかくこの問題、
ネット民の調査でいろいろと明らかになってきているので、
運営側が中途半端な決着の仕方をしようとすればするほど
更なる問題へと発展していくような予感もします。
僕が山口真帆さんの立場だったら、
優秀な弁護士をつけて
相談の下、
外国人記者クラブで会見をしていたと思います。
今回の件で頑張った報道機関は
新潟日報、スポーツニッポン、東スポ(順不同、敬称略)ぐらいで、
あとの報道機関は運営側の応援団的報道姿勢に対し僕は呆れたので、
僕だったら外国人記者クラブで会見をしていたという感じです。
「BBCは、政府に媚びを売るような
組織ではない。
力をもった政府の問題点を
ジャーナリズムが追及しなければ、
ほかに誰ができるんだ?」
(写真・文ともに朝日新聞夕刊2010年8月25日発行より)
むかしは『ペンは剣よりも強し』という格言もありましたが、
今の日本の報道は忖度報道、弱腰報道ばかりで、
どこかに媚を売っているような報道体制では
国民から見放されていくのではないでしょうか!?
とにかく長くなりましたが、
山口真帆さんの勇気ある告発が生かされて欲しいこと、
そして一日も早く山口真帆さんが回復されていくことを
僕としては切に望んでいます。
広告