今日は2014年に指原莉乃さんが書いた
『逆転力』という本の中から
僕が同感している部分を書いていきたいと思います。
エースを作る、打順を回す
その1 センターを立てる、支える
センターは文字通り、
そのグループの真ん中に
立っているメンバーのことです。
これまでのシングルでは、
1期生のはるっぴ(兒玉遥)、
2期生の田島(芽瑠)と
(朝長)美桜がセンターに立っています。
3人はアイドルとしての才能があるし
努力家なので、
センターにふさわしいと思います。
総選挙の順位を考えると、
(宮脇)咲良のほうが上なんですよ。
でも、これは尊敬する先輩アイドルが
言っていたんですけど、
一番人気の人は真ん中じゃないほうがいい、と。
一番人気が真ん中に立つと
その人に人気が集中しちゃうから、
実はグループにとっては
あまり良くないんだ、と。
すごく納得できます。
センターになりたい子は、
他にもたくさんいます。
リアルな話をすると、
選抜メンバーの何列目になるか、
その前にまず選抜に入れるかどうかでも、
メンバーの間で火花が散っている。
かわいそうと思う人がいるかもしれませんが、
私個人の考えとしても、
グループの中に“推し”の偏りは
あったほうがいいと思います。
いきなりグループ全体に
興味を持ってもらうのは無理です。
まずは何人かにスポットを当てて、
その何人かに対して確実に興味を持ってもらう。
そうすることで、ゆくゆくはグループ全体に
興味を持ってもらう。
これしかない。
もしも「なんであの子がセンターなんですか?」と
言ってくるメンバーがいたら、
「HKT48のためだよ」と答えます。
「その子が沈んだら、自分たちも沈む。
HKT48が売れなければ、
自分も売れない。
今は自分のためじゃなくて、
HKT48のために動いてね」と
言うと思います。
エースを作る、打順を回す
その2 全員にチャンスを与える
まずはエースを際立たせながらも、
その一方で、他のメンバーにも
チャンスは与えたいと思っていました。
九州ツアーでは、
7つの県ごとにユニットメンバーを入れ替えたり、
地元のコにはソロパートを
あげたりしています。
本人のモチベーションにも繋がるし、
ファンの方が
“見つけて”くれる可能性も高まりますよね。
「推しは変えるものじゃない、
増やすものです」
研究生時代に、
劇場公演のMCで私が言った言葉です。
いまだにいろんな人から、
「名言だよね」と言われます。
いつ、どんなシチュエーションで私が言ったのか、
まったく覚えてないです。
私、ホントに言いました?
それはともかく。
「推し」とは、「推しメン」の略です。
イチ推しのメンバーという意味の、
アイドル用語。
ファンにとってのイチ推しは、
ひとりですよね。
他の人のほうが好きなったら、
「推し変」します。
でも、イチ推しは
別にひとりじゃなくてもいいですよね?
結局のところ、
誰が真ん中にいても戦えるのが、
本当に強いグループだと思います。
だから私は、1人でも多く
スターを育てたい。
増やしていきたい。
ひとりで1番になってもしょうがないです。
私はHKT48のみんなで、
1番になりたいんです。
※指原莉乃著『逆転力』より引用
この文章のどこに僕が一番共感したかと言いますと、
『かわいそうと思う人がいるかもしれませんが、
私個人の考えとしても、
グループの中に“推し”の偏りは
あったほうがいいと思います。
いきなりグループ全体に
興味を持ってもらうのは無理です。
まずは何人かにスポットを当てて、
その何人かに対して確実に興味を持ってもらう。
そうすることで、ゆくゆくはグループ全体に
興味を持ってもらう。
これしかない。』という部分です。
広告
僕は昔、ある劇団のキャストで
お気に入りのメンバーがいたので、
支持、応援していた時期があったのですが、
その劇団の広報担当が
「ミュージカルとは全員で1つの舞台を作り上げるもの」と
暗に全員を平等に応援しろよという
空気を押しつけられてきたので、
だったらこの劇団を支持、応援するのは
止めようとなりました。
たとえば昨年『ミックス。』という映画が
上映されたのですが、
僕はがっきー(新垣結衣さん)の作品は観たい派なので
がっきーさん目当てで観に行きました。
ところが映画を観ていくと
共演している瑛太さんが
やたら格好良く見えちゃうわけで…。
では、今度は瑛太さんの作品も見てみたいな、
というような拡がりがでてきたりします。
でも『ミックス。』という映画に
がっきーさんが出演していなければ、
もしかすると僕は『ミックス。』を見に行っていなく、
そうすれば瑛太さんの演技を知る機会も
得られなかった可能性もあるわけです。
ですから、まずは
そこに何か興味があるものがあって、
そこに足を運んでもらうことが大切になるわけです。
それと、これはフットボールアワーの岩尾望さんが
TBSテレビ『HKT48のおでかけ!』という番組内に
ゲストに来たときに言っていたことと
僕も同じ感覚なんですが、
たとえば僕が指原莉乃さん目的で
公演を観に行ったとします。
そうしたら、やたら3列目から
惹きつけるようなパフォーマンスをしてくる子がいて、
『あれ、誰や?』となって、
今度、あの子目的でも見に行きたいな、と
僕もなったりすることがあるのです。
そうやって拡がるものだと僕も思うのです。
それを最初から全員同等に扱えと
押しつけてくる人は、
人間の感情や世間をあまり熟知していない発想に
僕からは思えてしまったものでした…。
広告
それと先ほど引用した『逆転力』の中に、
『もしも「なんであの子がセンターなんですか?」と
言ってくるメンバーがいたら、
「HKT48のためだよ」と答えます。
「その子が沈んだら、自分たちも沈む。
HKT48が売れなければ、
自分も売れない。
今は自分のためじゃなくて、
HKT48のために動いてね」と
言うと思います。』という一文がありましたが、
たとえば浅尾美和さんという
元ビーチバレーボール選手がいたのですが、
ビーチバレー選手には他にも
たくさん優れた選手もいたのですが、
人気がある浅尾美和選手が
どうしても報道などにしても
スポットライトを浴びるような状態にありました。
それに対して妬みを抱く選手もいたそうですが、
結局、浅尾美和さんが引退した後の
今のビーチバレー界を見れば
マスメディアからあまり興味を持たれない競技に
なっていることを考えれば、
自分にスポットライトが浴びられなくても、
まずはビーチバレーに興味をもってもらう、
足を運んでもらう、
そして浅尾美和さん以外にも
素晴らしい選手もたくさんいるというのを
知ってもらう良い機会という思考が
選手たちにあれば、
もっと今でもスポットライトが浴びれているのでは!?
と僕などは思ってしまうのですが…。
それと、最後に、
話は変わるのですが、
この人も応援してとか、
無言の圧力を掛けてくる雰囲気もあるのですが、
自分の時間や自分のお金は
自分が費やせる価値を感じたものにしか
僕は費やしたくないタイプです。
(余裕がないのも理由の1つになりますが…)。
それと、その人自身が興味を持てること、
たとえば、ずっとサッカー界を見続けている人もいます。
ところが、そういう人もいる反面、
今回のワールドカップなどのように
日本選手が活躍したときだけ
見る人もいたりします。
どちらの思考の人も
その人にとっては正しい思考なのですが、
前者は“線”で見ており、
後者は“点”で見ているわけです。
そして労力としては“線”で見ている方が
集中して追い続ける分、
労力がかかります。
僕は“線”で追い続けるタイプで、
そして人間にはキャパがあるので、
どうしてもできる範囲と
できない範囲が出きてしまうわけで、
ですから僕に何かを求めようとしても
僕としては無理なものは無理、
譲れないものは譲れないと
この際きっぱり書いておきたいとも思いました。
今日は指原莉乃さんの『逆転力』より、
拡がり方やムーブメントの作り方を
僕なりの持論で書いてみました。
広告