今度の自民党総裁選ですが、

まず自民党には3つの選択肢があると

私は見ています。

①安倍晋三氏を再度選出し、今までの政治手法を続ける

②安倍晋三氏を再度選出し、政治手法は改める

③安倍晋三氏以外の総裁を選出し心機一転を図る

 

さて、まず、はじめに、

映画『J・エドガー』では

こういうシーンが出てきます。

『このFBIに入局した者は
常に自己に厳しく
いかなる批判の種をも
まかないよう
行動すべきだ』

ところがどうでしょう、今の自民党は?

出るわ、出るわ、疑惑のオンパレード。

証拠さえ見つからなければOKではなくて、

やはりいかなる批判の種をも

撒かないような姿勢が

政治家には求められるのではないでしょうか?

 

なぜなら私は政治家なら

クリーンでなければならないという考え方があるからです。

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次に西村康稔氏などによる

「赤坂自民亭」と称する飲み会の件では、

 

たとえば3.11東日本大震災直後に

東京電力管内では電力オーバーになる危険性があり、

その危険を回避するために

計画停電が行われました。

 

しかし皇居は計画停電の範囲外でしたが

天皇家は自らの意思で

自分たちも同じように電気を消して、

国民に寄り添う行動を起こしました。

 

そういう姿勢と比べてしまうと、

あの状況下で飲み会を開く自民党議員の神経を見ると

自民党って国民に寄り添う姿勢が

無いようにも私には思えてしまいます。

やってくるこの毎日が人生だと知っていたら

(スウェーデンの諺)

 

人生は一箱のマッチに似ている。

重大に扱うのはばかばかしい。

しかし重大に扱わなければ危険である。

(芥川龍之介)

マスメディアからカメラを向けられるときにだけ

いくらテクニックで

うわべだけを取り繕っても

生きる姿勢が出来ていなければ

必ずどこかでボロが出るものです。

 

さて、次に、杉田水脈氏の

「(LGBTは)子供を作らない、つまり『生産性』がない」という発言。

この杉田水脈氏の発言は

杉田水脈氏だけの問題ではなくて、

たぶん僕の憶測ですが、

自民党内ではこういう話題が繰り返されているのだろうと

見ているのです。

 

そしてこういう発言の背景には、

昭和の時代の自民党は

自民党の中でも野党寄りの考えを持った人などもいて、

多様性が自民党の強みの1つでした。

 

ところが、軋轢が生じたり、

嫌気が差して、自民党を出て行った議員も多く、

今の自民党は過去に比べると、

同じ考え方だけを持った人たちだけの集団となってしまって、

物事をある一方からしか見れなくなってきているように

私は感じています。

 

ここで、名言を3つ紹介させていただきます。

教養とは、自分とは別の価値観も許容することだ。

(樋口裕一『頭がいい人、悪い人の話し方』)

 

あなたの人生がかけがいのないように、

あなたの知らない人生も

またかけがいがない。

人を愛するということは、

知らない人生を知るということだ。

(灰谷健次郎)

 

偉大な人ほど腰が低いというのは

よく言われることです。

人間はレベルが高くなればなるほど

視点が高くなり、

遠くまで物事が見えるようになります。

 

そうなると、世の中のあらゆる人、

あらゆる出来事から学べるようになり、

意識しなくてもおのずと謙虚にならざるを

得ないようなのです。

(舩井幸雄)

もう少し色々な角度から

物事を見れない今の自民党は

自由民主党ではなくて偏見党と

言わざるを得ない状況になってきているでしょう。

 

この杉田水脈氏の発言に対し、

乙武洋匡氏が行ったツイッターでの反論。

「生産性がない」と他者に烙印を押す方がいる。

みずから選んだ境遇でもないのに、

そんな烙印を押された人々の悔しさ、

やるせなさはどれほどだろう。

 

そうした人々の生きづらさに寄り添い、

苦しみの声を丹念に拾い、

少しでもその生きづらさが解消されるよう活動するのが

政治家の責務ではないだろうか。

※乙武洋匡氏公式ツイッターより引用

 

所与の境遇によって不利益を被っている人がいれば、

その救済のために制度がつくられたり、

税金が使われるのは当然のこと。

 

それは不利益を減じるための「措置」であり、

「優遇」とは言わない。

 

そして、その措置を行う立場の者こそが

政治家であるはずだ。

 

彼らの仕事は、誰かを切り捨てることではない。

※乙武洋匡氏公式ツイッターより引用

 

そして、その優劣を決めるモノサシを

政治家が握るならば、

私たち国民一人一人は国家に対して

どれだけ自分が有益であるかをアピールして、

「私たちにこそ税金を使ってください」と

他者を蹴落としていかなければならなくなる。

 

私たちが目指すのは、

そんなバトルロワイヤルのような社会なのだろうか。

※乙武洋匡氏公式ツイッターより引用

 

「あなたはLGBTなので生産性がありません」

「あなたは障害があるので生産性がありません」

「あなたは高齢者なので生産性がありません」

「あなたは能力が低いので生産性がありません」––

国家にとってどれだけ有益かという観点から

優劣がつけられる社会になれば、

次に排除されるのは「私」かもしれない。

※乙武洋匡氏公式ツイッターより引用

僕は今の自民党に感じているのは、

たとえば北朝鮮への政策で

「最大限の圧力を」と最後まで言い続けているように、

兵糧攻めを行うという体質が今の自民党にはあると

私からは見て取れます。

 

だから、自民党支持者、

自民党へ献金した団体には優遇、

そしてそれ以外の人たちへは

「ハイル・安倍」というまで

兵糧攻めという図式になっている感じを僕は受けます。

気を付けなくてはならないのは「自分の為に働く」が、

いつの間にか「自分の為だけに働く」というように

変わってしまうことだ。

 

これは誰もが陥りやすい落とし穴だろう。

 

一人では何もできない。

どこかで組織に支えられているのである。

 

怖いのは仕事が順調にいっている時ほど

それを忘れがちになることだ。

(森祇晶)

 

出身がどの省庁であれ、省益を忘れ、国益を想え

(後藤田正晴)

という言葉からも伝わってくるように、

本来なら党益よりも国益に比重が行くべきですが、

今の自民党は

自民党の為だけ、自民党支持者の為だけの政治。

 

そうなるとたとえば献金も、

献金と言う名の賄賂でしかならない。

 

たとえば、小泉純一郎氏が過去に、

自民党の大票田の1つであった郵政票からは

反発を食らってもやらなければならないことはやる、

これが政治だと私は思うのですが…。

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さて、最初に自民党の選択肢は3つあると書きました。

①安倍晋三氏を再度選出し、今までの政治手法を続ける。

自民党がこの①を選択するなら、

反自民、反安倍で結集するしかないでしょう。

 

政権担当能力は自民党しかないと言われますが、

国会での官僚の答弁を聞いていれば

お分かりのように優秀な官僚が日本には揃っているわけで、

だから3.11東日本大震災のような未曾有(みぞう)の危機が

訪れない限り、お試し政権でも乗り切ることは可能です

(政権についた経験者がいる政党であれば)。

 

1つの政党が長く政権について、

悪事を働くのなら、

2大政党化へ向けて、もう一つの政党を

国民が育てていかないといけない時期にきているようです。

 

②安倍晋三氏を再度選出し、政治手法は改める。

安倍晋三氏が自民党総裁、総理を継続したいのなら、

政治手法を改めれば、自民党の延命は可能でしょう。

でもヒトラーの手法を真似る集団では、

この②になる可能性は低いと言えるのではないでしょうか…。

 

③安倍晋三氏以外の総裁を選出し心機一転を図る。

僕は石破茂氏のすべての発言に同調はできませんが、

もう安倍政権にはうんざりなんで、

石破茂氏によって腐敗した自民党の復活を

僕は託してみたいという考えでいます。

 

たぶん当選回数が少ない自民党の若手議員などは

自民党の看板なら当選しやすいと

権力にすり寄っていった人たちの集まりですから

たぶん安倍晋三氏の3選へ投票するでしょう。

 

でも、それで、今後の選挙で

国民からどういう審判が下されるのでしょうか…。

 

そういう意味では自民党にとって

大きなターニングポイントとなる総裁選になるのかもしれません…。

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