日本学術会議任命拒否問題が

いまでも続いています。

 

さて、私は学が無いもので、

日本学術会議が

どのような組織団体なのか?

そして、どのような役割を担ってきたのか?

正直なところ、

私は存じ上げていません。

 

ただ、そういう中でも、

一連の報道から感じてきたことを

少し書いていきたいと思います。

 

まず、はじめに、

教養とは、自分とは
別の価値観も
許容するということだ。

自分だけの狭い価値観にとらわれず、
別の価値観を理解し、
広い立場に立って
判断できるということだ。

自分の価値観から一歩も出ないで、
別の価値観で行動する他人を
断罪するのは、
いわば、別の国の法律で
罰するようなものだ。
それでは、知的な態度とは言えない。

自分の価値観は
しっかりともちながらも、
別の価値観の人間の行動も理解し、
その上で、どちらが正しいかを
判断するというのが、
最も知的な人間のすることだ。

※樋口裕一著『頭がいい人、悪い人の話し方』より引用

このように自分だけの

狭い価値観に囚われ、

別の価値観を許容できない人は

教養の無い人と言えるのでしょう。

 

ですから、菅政権における

自分の主張に合わない人は排除する政権は

独裁政権と言っても良いのではないでしょうか!?

 

それと日本学術会議の改選までに

自分たちの意向に添う法律に

改正できなかったのであれば、

今回は推薦通りに任命し、

次の改選時までに

法律を改正するのが

法治国家と言えるのではないでしょうか!?

 

今は政府が“法の支配”を叫べない

異常国家に日本はなってしまっていると

言っても過言ではないのでしょう。

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さて、映画『主戦場』で

最後の方に出てきた方は

「他の人の意見を聞くと

洗脳されちゃうから…」みたいな

ニュアンスの発言があって

びっくりしたのを憶えています。

 

それは自分の価値観から

一歩も出ないで判断していると

言えるからです。

 

そして、現代社会では

自分が信じているものを

否定される証拠を示されると、

それを拒否し、

さらに信じているものを信じる

バックファイア(逆発)効果という心理に陥る人も

見られるようになってきていますし、

 

また1月28日の朝日新聞に

津田大介氏が寄せた

(論壇時評)陰謀論の猛威
「検閲」は逆効果、特効薬なし

ジャーナリスト・津田大介

(前略)

米重克洋は日本語圏で
陰謀論が広まったのは
「マスコミ以外の情報発信主体が、
SNSを通じて広く社会的な影響力を
及ぼせるようになった」ことが
背景にあると指摘する〈5〉。

陰謀論を信じがちなネットユーザーは
「自分の意見に合う話題が報じられなければ
マスコミを批判する」傾向が見られるが、
これはやがて
「マスコミが報じたからうそ、
報じないことこそが事実」という考えに
変わっていく。

ブレット・フジオカの論考〈6〉を読むと、
これは日本だけでなく
米国でも共通して見られる傾向だという。

SNSのアルゴリズムの変化も見逃せない。

ジョアンナ・スターンは
トランプが大統領に選ばれた2016年が、
SNS事業者が陰謀論拡散に力を与えた
分水嶺(ぶんすいれい)だと見ている〈7〉。

SNS事業者間の争いが激化し、
ほぼ全ての事業者が
「自分(ユーザー)の見たい情報」を
優先的に表示する方向に舵(かじ)を切ったことで、
同じ考えを持つ人間が
過剰につながるようになり、
国を越えて陰謀論が
影響力を持つ現在のような状況が生み出された。

(後略)

※朝日新聞2021年1月28日より引用⇒本文はこちら

様々な価値観に触れて

判断していく人が少なくなってきている

現代社会には

大きな危機感に陥っていると

言えるのでしょう。

 

また、左寄りの人たちは

一から十まで自分たちの意見(主張)に

賛同しないと仲間じゃないみたいな

人たちにも私は距離を置く

スタンスを私は取っています。

 

右寄り、左寄りと

どちらか一方に偏った方が

スポンサーや支持を受けやすいのでしょうが、

私は複眼思考で色々な話を聞いた上で、

自分なりの判断を

中庸の精神に則り

バランス感覚を持って生きていきたいと

思う今日この頃だからです。

まぁ~、一番冷や飯を喰らう立場には

なってしまうのですがね…。

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