さて先日、日刊ゲンダイに
『大坂なおみに何もできない日本テニス協会に未来はあるか』というタイトルで、
スポーツライターの武田薫氏が書いた記事がありました。
その中に興味深い部分があったのです。
大坂なおみに何もできない日本テニス協会に未来はあるか
(前略)
大坂の父はハイチ系米国人、母は日本人。
日本で生まれて3歳でニューヨークに移った。
二重国籍だが、現実的には米国人と言っていいだろう。
登録を日本にしたのは、頭角を現した2年前の日米争奪戦で、
一家が日本協会を選んだのだ。
待遇面はともかく、
日本は選手層が薄くフェド杯などの代表になれたからだ。
大坂をゲットして張り切った日本協会は、
ナショナルコーチ扱いでデービッド・テイラーというコーチを招いた。
全米優勝のサマンサ・ストーサーを育てたが、
ストーサーと大坂はまったく別のタイプで、
この人事が機能しなかった。
いつの間にかコーチはサーシャに代わり、
テイラーは勝手にエレナ・オスタペンコとコーチ契約……。
(後略)
※日刊ゲンダイ2018年3月24日ウェブニュースより引用
(全文⇒こちら)
さて、この記事を読んだときに、
ふと思い出したのが、
かつて南アフリカの選手で
WTAシングルス自己最高ランキング3位まで昇りつめた
アマンダ・クッツァー選手という選手がいました。
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そのアマンダ・クッツァー選手が引退することになり、
アマンダ・クッツァー選手のツアー・コーチをしていた
確かディヨング・コーチという名前だったと思いますが、
そのディヨング・コーチが空くことになり、
杉山愛選手がツアー・コーチにつけました。
ところがアマンダ・クッツァー選手と
杉山愛選手ではプレースタイルが違うのに、
何を血迷ったのかディヨング・コーチは
杉山愛選手をアマンダ・クッツァー選手のようにしようとしたのです。
そこで困り果てた杉山愛選手は
「お母さ~~ん」と愛ママに泣きつき、
その後は愛ママがツアー・コーチになったのです。
この2つのケースから見えてくるのは、
たとえば自分の足のサイズが27cmとしましょう。
足のサイズが27cmなのに、
この25cmの靴がお前には合っていると、
無理やり25cmの靴に入れようとすれば
無理が生じます。
逆に、この人にはどんな靴が合うのだろうか?と
相手に合う靴を提供してくれる人もいるでしょう。
どちらの方が
自分の足にフィットするかと言えば
後者ですね!
と同じように、
自分の持論に固執し
自分のカラーに(選手を)染めようとする指導者には注意が必要で
(その持論がたまたまその選手に合っていれば問題がないかもしれませんが、
上記の2選手のように合わない場合もあるので注意が必要ということです)、
逆に、この選手はどういう持ち味があるかを見て
その選手に合う伸ばし方ができる指導者は
多くの成果を挙げることができるでしょう。
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