今年4月18日の日刊ゲンダイの記事に
『大坂なおみ&小平智のツアー初Vが証明した“日本式”の限界』というのがあって、
その記事の文中に、
臨床スポーツ心理学者の児玉光雄氏(追手門学院大客員教授)が
「欧米人コーチの特徴は褒めて育てること。」というのがありました。
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果たして本当に欧米人コーチは褒めて育てているのでしょうか!?
今日は簡単ですが私の見解を書いてみたいと思います。
①乗せるのが上手い
まず育成能力に長けた欧米人コーチの指導を受けた人は
『(欧米人コーチは)乗せるのが上手い』というのは
よく耳にする言葉でしょう。
まず欧米人コーチは乗せるのが上手いです。
②日本は減点主義、欧米は加点主義
日本人は、自分の求める理想像や100点満点から
「これができていない」
「あれができていない」
だからあいつはダメなんだ、と
減点していく人がほとんどと言えるでしょう。
ところが欧米では
「こうするともっと良くなるよ」という感じで
加点していくスタイルが中心と言えるでしょう。
海外の子どもと日本人の同学年の子どもを比較すると
日本人は極端に自尊心が低いのも
減点主義(バツをつけられることが多い)が一因と私は見ています。
③欧米人コーチの指導法
育成能力に長けた欧米人コーチは
論理的かつ具体的な指導をしています。
(写真:朝日新聞2003年11月15日紙面より)
しかし日本の指導者はどうでしょうか?
抽象的な指導をする指導者が多くいませんか?
そして自分の指導法に限界が訪れると
精神論、根性論へ逃げていったりします。
(だから日本人指導者の質が上がらないとも言えるのです。)
④欧米人コーチはアクノリッジメントができる
日本人指導者も少なくはなってきていますが
「お前など野球を辞めちまえ」
「こんなエラーをするやつは生きている価値がない」
「柔道をやっていなけりゃただのブタだ」だの
人格否定のようなことを平気でいう指導者がまだいます。
そして日本人のような減点主義の人は
出来ていないところや欠点ばかりに目がいって、
その人自身、存在そのものを否定しがちになります。
しかし卓越した欧米人コーチは
先ほども挙げたように加点主義ですから
相手の存在を否定しませんし、
減点で見ないので、
今できていることも
認めてあげやすいのです。
なので卓越した欧米人コーチは
アクノリッジメント(存在承認)が容易に
出来てしまうのです。
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最後に
簡単にですが欧米人コーチの特徴を書きだしてみました。
ですから児玉光雄氏が言うような
「欧米人コーチの特徴は褒めて育てること。」という表現は
児玉光雄氏の色眼鏡で見た印象ではないでしょうか?
ちなみに私は褒めて育てて失敗した事例を持っていますので
アクノリッジメント(存在承認)はしますが、
褒めて育てることを推奨していません。
さて、最後に
『今を変えなければ、未来は変わらない。』
ジョン・カーワン氏(元ラグビー日本代表ヘッドコーチ)
この『今を変えなければ、未来は変わらない。』は
ラグビー日本代表ヘッドコーチだったジョン・カーワン氏が
五郎丸歩選手へ贈った言葉です。
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