今日はまず始めに紹介したいお話があります。

13 へいの らくがき

いさむは、ちからが つよくて、

いつも いばって います。

 

がっこうの かえりみち、

いさむは、おてらの へいに

らくがきを はじめました。

 

すすむと いちろうが

みつけました。

 

すすむ「やめるように、

ちゅういしようか」

 

いさむが ふりむいて、

じろっと にらみました。

 

いちろう「いさむくんは らんぼうだから、

よそうよ。いじめられるよ。」

 

すすむは、こわかったけど、

はっきりと いいました。

「らくがきは いけないよ。」

※東京書籍株式会社発行

『改訂 あたらしい せいかつ』1年、昭和37年度版より

画像、文章ともに引用

(画像ですが原本はカラーになっています)

この内容は、当時、道徳の副読本として

使われていた内容で、

狙いとしては

正義・勇気になります。

 

さて、私は昭和39年生まれで

私が小学校1年のときは

道徳という時間割が1週間に1コマあり、

こういう内容を教わりました。

 

ところが私が通う横浜市内にあった小学校では、

私が2年生に上がるとき、

道徳の副読本が購入する教材から外れました。

 

でも当時の先生が、

とても大切な内容が書かれているので、

1年生のときに使った本を

学校に寄付して欲しい。

図書館に置いて使いたいという申し出があり、

私としては手放したくなかったのですが

寄付に協力した記憶があります。

 

さて、私が、

当時、使った時代の道徳の副読本を

なぜ探して読みたくなったのか?

 

それは何年か前に、

今の道徳の教科書に

「星野君の二塁打」というのがあることを

知ったのが、きっかけです。

 

はっきり申し上げますと、

この内容は上官の命令は絶対という風に捉えやすくなり、

思想教育の部類に入ると私は感じています。

 

と同様に、

たとえば高学年になりますと、

道徳の授業として、

夢を持つことの大切さなども

あったりするそうですが、

それは道徳のカテゴリーではありません。

 

道徳について書いていくと

長くなりそうで今日は割愛しますが、

今日取り上げた道徳のお話からも分かるように

正義、勇気を持って

ダメなものはダメ!!!

と言うことは大切なことです。

広告

私が小学校2年生に上がるときに

横浜市としては

授業のコマとして無くなったということは

約50年ぐらい、

きちんとした道徳を受けていない世代がいると考えると、

ここ数年、官僚による忖度など

起きる背景も理解できることはできますが、

私たち世代から言わせると、

今の官僚は

目くそ鼻くそレベルのメンタリティだな…、

と思う今日この頃であります!

広告

広告