私は映画を観る場合、

3つのパターンがあります。

・作品の内容で観ておきたい

・お気に入りの俳優さんが出演している

・この人が勧めるなら観ておきたい

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そして、この映画『もみの家』は、

映画のチラシを手にしたときに、

『大丈夫。

ゆっくりと進もう』

『人生に立ち止まってしまった人々を

手助けする場所「もみの家」。

春夏秋冬巡る季節とともに

少女の心も癒されてゆく』

このフレーズを見て、

私は作品の内容で観ておきたいと思いました。

 

さて、私たちが小さいころの道徳では

3 みんな いっしょに

※東京書籍株式会社発行

『改訂 あたらしい せいかつ』1年、昭和37年度版より

画像、文章ともに引用

(画像ですが原本はカラーになっています)

この狙いは、

公正公平になります。

 

また

22 きて よかった

きょうは、やまがらの たんじょうびです。

もりの ことりたちは、

みんな よばれました。

 

けれども、やまがらの いえは、

とおくの さびしい ところに あります。

 

みんなは、やまがらの いえには

いこうと しません。

 

きょうは、うぐいすの いえでも、

おんがくかいの れんしゅうが あります。

 

みんなは

「うめの きの ある、

あかるい きれいな うぐいすさんの

いえに いこう。」

と いいました。

 

みそさざいは、どちらに いこうかと

まよって いましたが、

みんなと いっしょに、

うぐいすの いえへ いきました。

 

そのうちに、 みそさざいは、

(みんな こちらに きて しまって、

やまがらさんは さびしいだろうな。)

と おもいました。

 

とちゅうから そっと ぬけだして、

やまがらの いえへ いきました。

 

「やまがらさん、たんじょうび おめでとう。」

と、みそさざいが いうと、

 

「よく きて くれましたね。

きょうは、もう だれも

きて くれないのかと、

おもって いたんです。」

やまがらは、うれしそうに いいました。

 

みそさざいは、

(ああ、やっぱり きて よかった。)

と おもいました。

※東京書籍株式会社発行

『改訂 あたらしい せいかつ』1年、昭和37年度版より

画像、文章ともに引用

(画像ですが原本はカラーになっています)

この狙いは信頼友情ですが、

この2つを見てもお分かりのように、

仲間外れを作らないという意思が

見えてくると思います。

 

本当に、むかしの学校教師は

身体を張って仲間外れが起きないよう

頑張っていました。

 

いまは指導文章の多さや、

提出書類の多さ、

教職員の賃金の低さなど

さまざまな理由で、

私たちの時代に比べると、

生徒に目が行き届かなくなっている可能性も

あります。

 

また、仲間外れを作らないために、

生徒一人ひとりの個性は認められながらも、

個性と周囲との調和で

仲間外れは作らないという姿勢を受けながら

体感していったように思います。

 

私たちは、小さいころ

『そんなにワガママ言わないで』

『そんなに好き嫌い言わないの』

とは、よく言われました。

 

でも、いまは、

個性だけが突出し、

周囲との調和が欠けているので、

すぐに好き嫌いが起きたり、

分断化が起きたりしています。

 

そうすると、そういう環境に

馴染めない人も出てくるので、

そういう人たちを

ケアする映画『もみの家』のような存在は

必要な施設になってくると思います。

 

ここで、誤解が生じないように

書いていきますが、

仲間外れを作らないために、

あいつの悪事も見逃してやれよ!という

意見も出てきますが、

それは違います。

 

仲間外れが起きないためにも

前回のブログ『【道徳 へいの らくがき】』⇒ こちら

のように、ダメだよ!って

注意をするのです。

 

さて、最後に、この映画を観て、

南沙良さんという女優さんを知りました。

ガッキー(新垣結衣)さんの初期のころのような

透明感溢れる演技で、

僕からはとても魅力的に見えて、

井上真央さんや新垣結衣さんなどと同じように、

南沙良さんの出演する映画やドラマを見つけては、

成長していく姿を追ってみたいと思える

一人になりました。

 

それと映画『もみの家』のDVDも

発売されました。

見逃してしまった方は

この機会にぜひどうぞ~。

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