ようやく同意し始めたマスメディア
高梨沙羅選手がここ一番、大舞台、大一番で
実力が発揮できない選手であることは
すでに私は2014年2月11日のブログで
指摘しています⇒当時のブログ
ソチ・オリンピックでは金メダルの大本命でしたから、
私の指摘を当時バカにしてきたマスメディアも
ようやく私の指摘に同意し始めた記事も
最近は見られるようになってきました。
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答えを探す旅に出たラニー・バッシャム選手
ここで一人の選手を紹介したいと思います。
その選手のエピソードはご自身の著書から
引用させていただきながら紹介したいと思います。
オリンピックへ―――動揺・動揺・動揺
1972年のミュンヘンでの
最初のオリンピック出場は
今でもよく覚えています。わたしはチーム・メイトのジャック・ライターが
当時世界一の選手でした。わたしは練習ではよく彼を負かしていたので、
今回はわたしが金メダル、
ジャックが銀メダルということに
なるはずだと思っていました。技術的には試合当日、
わたしが世界一だったはずです。ところが、わたしはオリンピックの
大きなプレッシャーというものを
計算に入れていなかったのです。試合が始まるとわたしは動揺しはじめ、
いつもは50メートル先の直径11ミリの10点に
命中させるができるのに、
銃がゆれ、9点の外し続けてしまいました。このような精神的のまずさから
120発の最初の10発を撃ち終えた時点で
勝負は決まっていました。この時はもう何もかもおしまいだと絶望しました。
祖国の期待、家族の期待、
そして、わたし自身の期待を
みな裏切ってしまったのです。何としても1976年のオリンピックに再挑戦して
勝たなければならないと思いました。同時に、そのためには
プレッシャーに打ち勝つための
新たな精神の闘いが必要だということを
悟ったのでした。探求―――ついに勝つ
ところが1972年当時は、
もちろん「メンタル・マネージメント」のような
精神訓練コースはありませんでした。オリンピックの精神的プレッシャーに堪える方法を
学ぼうとすれば、
オリンピックの金メダリストに
直接そのやり方を聞くしかなかったのです。わたしはまさにそれを実行しました。
わたしは2年間にわたって、
毎日平均5時間をかけて
スポーツの精神的側面についての
いろいろな情報を集めてまわったのです。チャンピオンに会って話を聞いたり、
いろいろな本を読んだりして、
次のような質問をぶつけていったのです。「試合中はどんなことを考えておられますか?」
「他の人が勝てなくてあなたが勝てた理由は何でしょうか?」わたしがこうして学んできたことが、
やがてパズルの断片のように
だんだんとまとまり、
わたしの射撃に反映していったのです。そして、1974年には1170/1200という
全米記録を打ち立てました。この記録はその後10年以上も
破られませんでした。そして同じ年のスイスの世界射撃選手権大会では
メダルを15個獲得(そのうち8個が金メダル)
することができました。この大会でわたしはアメリカ代表として
ライフルの全種目に出たのですが、
すべてにおいてメダルを取ることができました。ラニー・バッシャムは
以前とは違っていました。自信を持ち、
落ち着いていました。わたしは当時、
その進歩ぶりについて何時間にもわたって
彼と話をしたものです。バッシャムに言わせると、
以前との違いはただ精神面だけだと
いうものでした。ラニー・バッシャムは、
セルフ・イメージを改造したのです。今や彼の習慣や態度は、
まさに勝者のそれでした。そして現実に彼は勝ったのです。
1976年のオリンピックでは
前回1972年に銀メダルに終わった
スモールボア(22口径の実包を用い、
3つの姿勢で射ち、
得点の合計で競う競技)の
三姿勢競技で見事金メダルに輝き、
その後さらに1978年の韓国ソウルでの
世界選手権大会でも再び優勝したのでした。(『メンタル・マネージメントー勝つことの秘訣』より引用させていただきました)
ここにも書かれているように、
試合当日に技術的には世界一だった
ラニー・バッシャム選手が
なぜ世界一に自分はなれなかったのか?
当時はインターネットなどなく、
情報が氾濫していない時代に
ラニー・バッシャム選手は
答えを探す旅に出たからこそ、
当時はまだ確立されていない分野の
答えへ辿りつけたと言えると思います。
もちろん情報社会となった現代社会においては
ラニー・バッシャム選手のような途方もない苦労もせず、
答えへ辿り着く時代にはなっていますが…。
ただ、それが逆に弊害になっている部分も存在してはいるのですが…。
高梨沙羅選手のここが問題
ラニー・バッシャム選手は
自分は世界一になれる技術があったのにも関わらず、
なぜ世界一になることができなかったか?と
答えを探す旅に出た。
対する、高梨沙羅選手は、自分の実力不足と自己卑下に陥り、
自分が技術においては世界一であることを忘れてしまっている点。
ここは大きな違いであること。
“ミスを恐れず同じ過ちを繰り返さない”ことが大切
メジャーリーグで通算355勝を挙げた“精密機械”
グレッグ・マダックス投手が現役を引退した際、
若手へのアドバイスを求められて語った成功の秘訣とは
何かを学ぶには失敗がつきもの。
ミスを恐れず、同じ過ちを繰り返さないことが大事。
常にそれを心掛けてきたし、最もやさしい学習法だろう
(グレッグ・マダックス)
高梨沙羅選手がここ一番、大舞台、大一番で
実力が発揮できない同じ状態が繰り返されるのは
真剣に答えを探す旅に出ていないのではないでしょうか!?
もう一年後には平昌オリンピック(ピョンチャンオリンピック)が控え、
時間は限られてきているのは確かだ…。
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