今年5月10日ウェブニュースで
このようなニュースが流れてきました。
自民党の加藤寛治衆院議員が10日の党会合で、
結婚披露宴に出席した際に
「必ず新郎新婦に3人以上の子どもを
産み育てていただきたい」と
呼び掛けていると紹介した。
その後、発言を撤回するコメントを発表した。
※2018年5月10日共同通信ウェブニュースより引用(原文⇒こちら)
今日はこの話題について書いていきたいと思います。
まず、この加藤氏への発言を叩いても
僕としてはあまり意味を感じないのです。
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それは
議論に負けても、その人の意見は変わらない。
(デール・カーネギー)
という名言があるように、
もし加藤寛治氏が議論にたとえ負けたとしても
その人の持っている自論があるわけで、
その自論を書き換えるほどの考えに出合わない限り
その人の意見は変わらないからです。
案の定、後日、
「賛同、激励も多数寄せられた」ことを
加藤氏自身は述べています⇒こちら
まず、この発言に至る経緯と致しましては、
日本の深刻な少子化問題を危惧しての
発言と私は理解しています。
ただ、この発言のどこに
僕は問題を感じたかといいますと、
「必ず新郎新婦に3人以上の子どもを
産み育てていただきたい」と
呼び掛けているそうですが、
呼び掛けているという割には
“必ず”と言う言葉があり
義務のように聞こえてしまうこと。
そして女性は子どもを産むマシン(機械)では
ありません。
いまコンドームの自動販売機があるかどうかは
知りませんが、
私たちが小さいころにはあって、
その自動販売機には
『明るい家族計画』という文字があって、
どういう意味?と幼心には思っていましたが、
子どもを産む、産まない、何人子どもをもうけるかなどは
それぞれの家族の問題で、
それを“必ず”と強要するような発言には
抵抗感を覚えた人が出ても
それはそれでおかしくないと私は思うのです。
ただ、本当に日本は深刻な少子化問題を抱えていて
この問題をスルーするわけにはいきません。
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さて、ここで、たとえば、
みんなで集合写真を撮ろうとしています。
カメラマンが「みんな良い表情作って」と言っても、
なかなかすぐに良い表情を作れない人もいます。
では、こうしたらどうでしょうか?
じゃあ、みんな写真を撮るよ。
カメラマン「1+1は」
みんな「2」とか、
カメラマン「はい、チーズ」
みんな「チーズ」とした方が
みんな良い表情を作りやすいですよね。
要するに求める結果を出したいのなら、
それに伴うプロセスが大切になってくるということです。
たとえば女子サッカーのアメリカ代表が優勝したとき、
選手が子どもと記念撮影したりしているシーンが
映し出されたりしていましたが、
海外では結婚して、子どもを産んで、
社会復帰なんて当たり前のように
起きています。
ところが日本では履歴書の年表が
埋まっていないと人生の落伍者のように思われ、
社会復帰するときに苦戦するケースもあったりしますね。
ここで有森裕子さんの名言を紹介しますが
日本人はね、何年か休むと
「ブランク」って言うでしょ。「ブランクできたね」って。
でも、海外の人は、
「良いブレイク」したねって言う。全然違うよね。
(有森裕子)
というように物事の捉え方も
日本は変えていく必要性もあるでしょう。
さて、むかし、日本のプロ野球で
パ・リーグは閑古鳥が鳴いていて、
ドラフト会議でパ・リーグの球団から
指名されたら「行きたくない」と泣く選手も
いた時代がありました。
でも、今ではセ・リーグに引けを取らない
観客動員数を誇っています。
では、この変化が起きた決定打は
なんだったのでしょうか?
という問いには
答える方も難しいのではないでしょうか…。
それは
「300の努力がひとつの成功を生む」
ハインリッヒの法則
(勝間和代氏の人生を変える『法則』
2010年5月8日朝日新聞より引用)
と言われるように営業担当などが
様々な取り組みをした結果として
今日の繁栄へ導いたからでしょう。
では、前述の加藤議員など
熱心に少子化問題について発言をする
自民党議員がいらっしゃいますが、
少子化問題を解決するために
具体的にどのような取り組みを
されたのでしょうか?
と、私はお尋ねしたいです。
自民党が言っているんだから、
国民は言うこと聞けよ!
という掛け声だけでは
人は動きません。
そのことだけは今日
書いておきたいと思います。
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