公務員(特例は除く)は服務の宣誓書にサインをし、
任命権者へ提出します。
詳細についてはウィキペディアの服務の宣誓へ⇒こちら
(写真:ウィキペディア『服務の宣誓』よりのスクショ)
このように公務員は
その業種によって内容は多少違うものの
宣誓します。
そして、ここに書かれていますように、
国民全体の奉仕者として
公共の利益のために、と謳っていますね。
公共の利益のために勤務するものであって、
省益のためや国会議員のために
勤務するものではないということです。
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かつて私の上司に、
そうですね、仮名として
半沢直樹(仮名)としましょう。
半沢直樹氏(仮名)が関東支社の時代だったか、
南関東支社の時代だったかは忘れてしまいましたが、
半沢直樹氏(仮名)の許へ
国会議員が陳情にきました。
住民からここにポストを設置して欲しいという
要望がでているとのことでした。
半沢直樹氏(仮名)は地図を広げて、
既存のポストから要望のあった距離までを測りました。
僕も元郵便局員であるにも係わらずお恥ずかしながら、
ポストの設置基準というのを知らないのですが、
どうも既存のポストから、ある一定以上離れていないと
新設できないようなのです。
そして要望の場所は
設置基準に満たさないため、
その要望はお受けできないことを伝えると、
陳情に来た国会議員は
「こんな木っ端役人に用はねー(ない)」と
捨て台詞を吐きながら怒って帰って行ったそうです。
それでも半沢直樹氏(仮名)は
首を縦に振ることはありませんでした。
なぜなら半沢直樹氏(仮名)は
政治家の圧力にも屈しず、
郵便法に則り、
不偏不党かつ公正に対処したからです。
さて、宣誓書の後半には
『不偏不党かつ公正に
職務の遂行に当たることをかたく誓います』とあります。
【不偏不党】の意味
いずれの主義や党派にも加わらないこと。
偏ることなく、公正・中立な立場をとること。
▽「偏」はかたよる意。「不偏」は偏らないこと。公正であること。
「不党」は仲間や党派に加わらないこと。
※goo辞書より引用(出典:新明解四字熟語辞典(三省堂))
【公正】の意味
[名・形動]公平で偏っていないこと。また、そのさま。
「公正を期す」「公正な取引」「公正な判断」
※goo辞書より引用(出典:デジタル大辞泉(小学館))
いま「総理のご意向」など
政治家の圧力によって
行政が歪められようとしている忌々しき問題。
公務員が正常な業務に就けるよう、
環境を整える必要があると私は考えています。
僕の希望としては、
日弁連が公務員の環境改善への救済に動いて欲しいですし、
内閣人事局は廃止して、その代行は人事院が担えば
いかがでしょうか!?
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