以前、『超一流になるのは才能か努力か?』を書いた
フロリダ州立大学のアンダース・エリクソン教授が
慶應義塾大学で開かれたシンポジウムに招かれ、
そのときの登壇者の一人に杉山愛氏がいました。
各登壇者よりアンダース・エリクソン教授への
質問コーナーがあり、
杉山愛氏は『選手が感じる限界と指導者が感じる限界。
どちらの限界が本当の限界なのか』みたいなことを
質問していました。
これ、僕なりの答えですが、
選手が感じている限界<指導者が感じている限界<本当の限界
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たとえば、体力測定で立位体前屈というのがあります。
補助として声を掛けてくれる人がいたとしましょう。
「ゆっくり息を吐きながら、手を伸ばせるところまで伸ばしてみましょう」①
「みなさん、よく伸びていますね。
でもあともうちょっとだけ頑張って息を吐きながら伸ばしてみましょう」②
そうすると、あらあら、もっと手が伸ばせたりします。
①は自分が限界と感じていたポイントで、
②は自分が限界と感じていたポイントは
もうちょっと踏ん張る、もうちょっと頑張ることで
超えられたりするということです。
そして指導者が感じる限界も
選手がそこまで伸びると
ここまでできるんだったら、
もっと上まで行けるじゃない!と
本当の限界って、
選手が感じる限界よりも
指導者が選手に対して感じている限界よりも
もっと上に本当の限界があったりします。
なので私なりの持論は
選手が感じている限界<指導者が感じている限界<本当の限界
になります。
さて、話は変わって、
先月25日にNHKで放送された
平昌オリンピックの閉会式直前の番組内において
上村愛子氏がショーン・ホワイト選手に
どうしても聞きたいと思っていた
「勝負強さの要因」を質問されているシーンがありました。
なんかね、杉山愛氏にも上村愛子氏にも
共通しているのは
「ちょうど良い機会だから聞いてみよう」的な
感覚なんですよね、僕から言わせると。
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たとえば、流れ星に願い事を言うと叶うという説がありますね。
実際に流れ星を見た人なら分かると思うのですが、
流れ星は一瞬にして流れて消えます。
その一瞬に願い事を言える人っていうのは
四六時中、夢の実現について考えている人。
そういう人が目標達成を実現しやすい人ともいえるのです。
ですから、ちょうど良い機会だから聞いてみよう的感覚は
四六時中、問題解決へ向けて行動していないわけで
こういう姿勢が、
日本人アスリートの問題解決に辿りつき難い姿勢と
僕は感じているのです。
【今日の質問】
あなたは1日にどれぐらい、そのことについて考えていますか?
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