両国の見解
今日は尖閣諸島問題に触れて
書いてみたいと思います。
まず日本側の主張は
外務省のYoutubeで1分28秒と割と短時間ながら
分かりやすい内容になっているので、そちらを
ご覧くださいませ。
それに対し、中国は、
「証拠は探せばいくらでもある」の一点張りで、
どうしてそこまで中国が自分の領土と強く言えるのか、
僕には理解に苦しんでいました。
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そんな折、昨年…
2016年、南シナ海の領有権争いで常設仲裁裁判所へ
単独提訴したフィリピンの件で判決が下り、
その判決に対し、反論した中国側の言い分は
「中国の南シナ海における活動は
2千年余りの歴史があり、
中国が南シナ海の島しょと関連海域を
最も早く発見し、命名した。
中国の南シナ海に関する権益は
長い歴史の過程で確立した」
この文章を読んだときに、
なるほど、そうか~!と私が思ったのは、
(この画像は外務省のHPより引用させていただきました)
この画像を見てもお分かりのように、
中国からも台湾からも目と鼻の先に
尖閣諸島はあるので、
ずっとむかしからそこに島しょがあることは
中国人にも台湾人にも分かっていたはずです。
そこで、ある名言を紹介します
Millions saw the apple fall,
but Newton was the one who asked why.
Bernard M. Baruch
<日本語訳>何百万もの人が、リンゴが落ちるのを見たが、
なぜ、と考えたのは、ニュートンだけだ。
バーナード・バルーチ
(アメリカのエコノミスト、元アメリカ大統領顧問、1870-1965)
この名言でも分かるように、
何百万もの人が、リンゴが落ちるのを見たが、
なぜ、と考えたのは、ニュートンだけだったように、
尖閣諸島は日本にも中国にも台湾にも見えていたことでしょう。
ところが、『この島はどこの国の領土だろ?』と
考えたのは日本だけだった。
でも、中国の言い分は、たとえば、
リンゴが落ちていくのなんて
ニュートンが見つけるよりはるかむかしから
中国人だって見ていたんだ。
だから万有引力の法則はニュートンの手柄じゃない、
俺たちの物だ。
こういう感じの主張と同等ではないでしょうか?
でも、この主張は国際的に理解されるかというと
理解されないでしょう。
僕が逆の立場だったら悔しいと思いますよ。
だって、自分たちの方が近くにあって、
そして島の存在にも気づいていたのに
他国の領土になってしまったわけですから…。
最後に私からの提案
振り上げた拳を下すのはとても勇気がいること。
だから振り上げた拳を下しやすい環境を作ってあげることが
大切だと僕は思っています。
中国も、台湾も一旦は尖閣諸島を
日本の領土とまずは認めて、
条件闘争なら日本も乗るかもしれない…。
たとえば、台湾は3.11東日本大震災の際には
真っ先に多額の義援金を届けたり親日であり、
両国が今後も友好国である証として、
魚釣島の領土のたとえば10分の1を台湾へ譲渡する。
こうすれば台湾の漁業権の範囲は拡大されるはずであり、
日本の領土もそんなに失わないのではないでしょうか?
(もしくは、領土の一部を譲渡しなくても、
友好の証として格安で操業権を与えたりなど、
条件闘争なら策はいろいろとあると思います)
世界の歴史から見ても、たとえば1867年にロシア帝国が
アラスカをアメリカに売却した例など、
領土が変わることは現代社会でもごく稀ですがあるわけで…。
そして中国も、
たとえば第二次世界大戦において
ポーランドはドイツによって
国自体がなくなった国ですが、
ドイツも戦後、必死に謝り、
周辺国も「許してあげてみては」と助言した結果、
『許そう、だが忘れない』の精神で
今日の両国間へ改善されてきました。
ですから、日中間において戦後補償も終わり、
戦後70年以上経ってもいがみ合うことが
東アジアの発展につながるのなら結構な話ですが
そうではないわけで…、
だから中国が反日政策から転換することを条件に、
日本は魚釣島のたとえば10分の1を譲渡し、
尖閣諸島に関する領土問題は
永久的に解決することを、
たとえばアメリカ、イギリス、フランスなど
大国立ち合いの下、両国間で誓い、
その約束を破棄した場合は国際的なペナルティを
受けることも約束すればどうでしょうか?
そうすれば本来なら日本に漁業権がある地域でも
中国の圧力で近寄れない地域にも
漁師は安心して漁に出れるようになりますし、
尖閣諸島近海の海底資源にも
共同開発で出資比率によって利益も分け合うことも
可能かもしれません。
お互いに一歩下がる“賢さ”があれば
可能な話ですが…。
とにかく、尖閣諸島の一件を
次の世代まで苦労させたくない一心で、
火中の栗を拾う覚悟で書いてみました。
温かい目で読んでいただけましたら幸いです。
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